会田誠「GROUND NO PLAN」@ 表参道・特設会場


「セカンド・フロアリズム」2017年 ドローイング
©AIDA Makoto Courtesy Mizuma Art Gallery

会田誠「GROUND NO PLAN」
2018年2月10日(土)-2月24(金)
表参道・特設会場(東京都港区北青山3-5-12青山クリスタルビルB1F、B2F)
入場時間:10:30-18:30(ただし、金曜のみ10:30-19:30)
会期中無休
主催:公益財団法人大林財団

公益財団法人大林財団は「都市のヴィジョン – Obayashi Foundation Research Program」と題した新しい助成プログラムをスタート。第1回となる今回は5人の選考委員がアーティストの会田誠を選出し、表参道の特設会場にて『会田誠「GROUND NO PLAN」』が開催される。

同プログラムは、2年に1度、豊かで自由な発想を持ち都市のあり方に強い興味を持つ国内外のアーティストを、推薦選考委員の推薦に基づいて決定し、建築系の都市計画とは異なる視点から都市におけるさまざまな問題を研究・考察し、住んでみたい都市や理想の都市のあり方を提案・提言してもらうという内容である。今回選考委員には、住友文彦(アーツ前橋 館長/東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 准教授)、飯田志保子(インディペンデント・キュレーター/東京藝術大学 美術学部先端芸術表現科・大学院美術研究科 准教授)、野村しのぶ(東京オペラシティアートギャラリー キュレーター)、保坂健二朗(東京国立近代美術館 主任研究員)、藪前知子(東京都現代美術館 学芸員)の5人を迎えた。

会田誠は1965年新潟県生まれ。歴史への批評的な言及や、既存の文化や社会に疑問を投じる多彩な表現で知られる。91年に東京藝術大学大学院美術研究科を修了し、以降、国内外問わず、数多くの展覧会で作品を発表している。2012年には森美術館で大規模個展『天才でごめんなさい』を開催。その後も『Le Non-penseur(考えない人)』(ブルターニュ公爵城、ナント、2014)、『ま、Still Alive ってこーゆーこと』(新潟県立近代美術館、2015)、『はかないことを夢もうではないか、そうして、事物のうつくしい愚かしさについて思いめぐらそうではないか。』(ミヅマアートギャラリー、2016)などの個展を開催。『おとなもこどもも考える ここはだれの場所?』(東京都現代美術館、2015)、釜山ビエンナーレ2016、『Imaginary Asia』(ナムジュン・パイク・アートセンター、2017)などの企画展に参加。

本展では、会田が考える未来の「都市」「国土」をドローイング、完成予想図、建築模型、絵画、インスタレーション、映像、テキストなど、多様なメディアを用いて表現する。会期中にはトークイベントも開催予定。

僕は過去に『新宿御苑大改造計画』(2001)や『「人」プロジェクト』(2002)をはじめ、公共空間に対して「ほぼ実現不可能なプラン」あるいは「実現させてはいけないプラン」を、敢えて思考実験的に提出する――という作品をいくつか作ったことがあります。今回の展示は、僕のそのようなタイプの仕事を、新しいアイデアも加えつつ集大成的に提出する機会となるでしょう。
会田誠(作品について より)


「Shaking Obelisk」2017年 ドローイング
©AIDA Makoto Courtesy Mizuma Art Gallery

関連企画
トークイベント
出演:会田誠
2018年2月11日(日)13:30-15:00(開場13:00)
会場:アカデミーヒルズ
(〒106-6149 東京都港区六本木6丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー49F)
入場料:無料
※申し込み方法など詳細は公式サイトを参照


「新宿御苑大改造計画」2001
©AIDA Makoto Courtesy Mizuma Art Gallery


「題知らず(戦争画RETURNS)」1996
撮影:宮島径 ©AIDA Makoto Courtesy Mizuma Art Gallery


「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」展示風景(東京都現代美術館、2015)
撮影:宮島径 ©AIDA Makoto Courtesy Mizuma Art Gallery

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