Part-time Suite個展「不動産のバラード」@ ARTZONE

Part-time Suite個展「不動産のバラード」
2017年2月4日(土)-2月26日(日)
ARTZONE
http://artzone.jp/
開廊時間:13:00-20:00(土日祝は12:30から)
会期中無休

ARTZONEでは、綿密なリサーチを基に、都市の景観や土地に内在する物語、人々の生活に焦点を当てた作品制作を行なうソウルを拠点とするアーティスト・ユニットPart-time Suiteの個展『不動産のバラード』を開催する。

「真の所有地のバラード」実行委員会が企画する本展では、リー・ミヨン(1978-)とパク・ジェヨン(1984-)が2009年に結成したアーティスト・ユニットPart-time Suiteの近年の実践と京都での滞在を通して制作した新作の紹介を通じて、都市が抱える社会的問題や都市に内在する記憶を掘り起こすといった、近年増加しているこの種のプロジェクトがもたらすものについて再考していく。

Part-time Suiteは、都市空間を経済活動や社会的対立の帰結であると同時に、それ自体がいくつものレイヤーを持ち、私たちの生活や感情を左右するものとして位置づけ、実践を通じて、重層的な空間の姿を暴き出し、そこに暮らす人々の感情を作品へと昇華している。結成以来、国内外で制作、発表を行うとともに、「Part-time Suite Sound」名義での音楽活動も展開し、これまでに2枚のEP盤をリリースしている。

本展で紹介する映像連作「不動産のバラード」(2015)と「不動産のバラードII」(2016)は、スペインと韓国のゴーストタウン、不法占拠地、再開発に失敗した経済特区を取材し、自作の楽曲に乗せてその光景を作品化している。また、京都の実在のラブホテルに取材した新作「トゥーラブルーイン」(2017)は、同市内の展示会場(ARTZONE)で鑑賞することで、観客を年と人間をめぐるより深い思索へと誘う。

関連企画
国際シンポジウム
《仮》ぐらしのアーティスト
台湾—韓国—日本のアーティスト・イン・レジデンスの可能性

登壇者:チョウ・ユンジュ(アートコーディネーター、研究員)
Part-time Suite(アーティスト・ユニット)
山下里加(京都造形芸術大学アートプロデュース学科准教授)
司会:林田新(京都造形芸術大学アートプロデュース学科専任講師)
2017年2月5日(日)14:00-17:00
第一部:事例報告:台湾・韓国・日本
第二部:総合討議:東アジアにおけるアーティスト・イン・レジデンスの可能性
会場:ARTZONE
無料、予約不要、逐次通訳あり

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