【PR】2018年 春の企画展 忘れられない、―浜口陽三、カロリーナ・ラケル・アンティッチ、前原冬樹、向山喜章― @ ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション


カロリーナ・ラケル・アンティッチ「林の中のかくれんぼ」2007年
アクリル・麻キャンバス 120x123cm Ⓒ Carolina Raquel Antich, 2017

2018年 春の企画展 忘れられない、
―浜口陽三、カロリーナ・ラケル・アンティッチ、前原冬樹、向山喜章―

2018年1月16日(火)-4月15日(日)
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
https://www.yamasa.com/musee/
開館時間:11:00-17:00、ただし第1・3金曜日は11:00-20:00、土日祝 10:00-17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月 (ただし、2/12は開館)、2/4(イベント参加者のみ入館可)、2/13

展覧会顧問:小金沢智(太田市美術館・図書館 学芸員)

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションでは、所蔵の浜口陽三作品に加え、身近なものを題材に各々の制作活動を続ける作家の作品群で構成された『忘れられない、―浜口陽三、カロリーナ・ラケル・アンティッチ、前原冬樹、向山喜章―』を開催する。

浜口陽三(1909年和歌山県生まれ)は、版画家。銅版画の新しい技法・カラーメゾチントを確立したことで知られる。1930年、東京美術学校(現・東京藝術大学)彫塑科を中退し渡仏。ヴェネツィア・ビエンナーレをはじめ国際展に多数参加。96年にパリ、サンフランシスコでの長い海外生活を終え帰国。2000年逝去。その後、浜口が持ち帰った多くの作品を展示するため「ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」が開設された。主な回顧展に、『20 世紀版画の巨匠 浜口陽三展』(2002、国立国際美術館・大阪 他)がある。

カロリーナ・ラケル・アンティッチ(1970年、アルゼンチン・ロザリオ生まれ)は、ヴェネツィアを拠点に活動する画家。思春期を思わせる少年少女を、軽い筆致と透明感ある色彩で描く。2005年にイタリア若手芸術家賞に選ばれ、翌年ヴェネツィア・ビエンナーレに参加。以後、ニューヨーク、東京、ブエノスアイレスなどで個展を開催し活動の場を広げている。本展では、新作を含むアクリル絵画作品6点と映像作品1点を展示。

前原冬樹(1962年東京都生まれ)は、木彫家。プロボクサー、社会人を経て東京藝術大学油画科へ入学。卒業後、彫刻作家へ転向。一本の木から彫り出した像は、時の経過までも再現され、その卓越した技巧が注目を集めている。主な個展に、『前原冬樹木彫展』(2004、佐藤美術館・東京)、『木彫 前原冬樹展』(2008、おぶせミュージアム・中島千波館 ・長野)。今回は展覧会のテーマに合わせ、時の経過をうつす小ぶりな作品5点と新作を展示予定。

向山喜章(1968年大阪府生まれ)は、一貫して不可視に宿る光の表現を追求し、抽象的な絵画作品で知られる。幼少期を密教の聖地である高野山で過ごし、祈りの世界や蝋燭の灯火、仏教美術を身近に感じて育つ。主な個展に、『Cool Touch – クリテリオム 35』(1998、水戸芸術館・茨城)、『Veda / Vendarta』(2017、Yutaka Kikutake Gallery, 東京)など。ほか国内外でグループ展に参加。美術館や企業に収蔵品多数。本展では、色彩豊かにとらえた近作4点と新作2点を展示する。

今回関連企画では、展覧会顧問の小金沢智を聞き役に参加作家3名の解説・作品鑑賞会や、サウンド・アートの先駆的存在として知られる鈴木昭男によるサウンド・パフォーマンスなども予定している。


前原冬樹「一刻(漂着物)」2005年
木彫(檜、柘植、朴)、油彩 サイズ可変(全長およそ50cm)

関連イベント
出品作家による解説と作品鑑賞会
聞き手:小金沢智(太田市美術館・図書館 学芸員)
参加者:カロリーナ・ラケル・アンティッチ、前原冬樹、向山喜章
2018年3月24日(土)15:30-16:30
参加無料

鈴木昭男 サウンドパフォーマンス
―空間に放たれた音の形は、聴くことの原点を蘇らせる
演奏:鈴木昭男
2018年2月4日(日)14:00-(所要時間1時間程度)
定員:50名(事前申込制)
料金:800円(入館料込)
お申込:2018年1月16日(火)12:00より電話受付開始(先着順)

ワークショップ ―記憶を描く
講師:カロリーナ・ラケル・アンティッチ
2018年3月25日(日)14:00-16:00
定員:親子ペアで9 組
料金:2,000 円(ペア料金、材料費・入館料込)
持ち物:汚れてもよい服装またはエプロン
お申込:2018年2月20日(火)12:00より電話受付開始(先着順)


向山喜章「Luminous – Y」2010年  紙、水彩、ワックス 38×45.5×2.5cm


浜口陽三「緑のさくらんぼ」1981-89年 カラーメゾチント 7.7×5.7cm


地下展示風景

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