竹岡雄二 台座から空間へ @ 埼玉県立近代美術館


竹岡雄二「オレンジの台座」2000年/個人蔵 Photograph by Achim Kukulies, Düsseldorf/埼玉県立近代美術館に出品 ⓒ Yuji Takeoka, courtesy of WAKO WORKS OF ART

竹岡雄二 台座から空間へ
2016年7月9日(土)-9月4日(日)
埼玉県立近代美術館
http://www.pref.spec.ed.jp/momas/
開館時間:10:00-17:30 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、7/18は開館)

展覧会担当:平野到(埼玉県立近代美術館学芸主幹)
梅津元(埼玉県立近代美術館主任学芸員)

埼玉県立近代美術館では、「空間の提示」を一貫したテーマに制作活動を行なうデュッセルドルフ在住のアーティスト、竹岡雄二の個展『台座から空間へ』を開催する。

竹岡雄二は1946年京都府生まれ。72年に京都市立芸術大学彫刻科を卒業。翌年から79年までデュッセルドルフ国立美術大学で学び、ドイツを中心に作品を発表していく。86年にはデュッセルドルフのコンラッド・フィッシャー・ギャラリーで個展を開催。そのほか、92年にヤン・フートがディレクターを務めたドクメンタ9に参加し、「公共彫刻」シリーズを出品。近年も、2011年にノルトライン=ヴェストファーレン州ボトロップにあるジョセフ・アルバース美術館、2012年にブレーメンのゲアハルド・マックス・ハウスで個展を開催している。日本国内ではワコウ・ワークス・オブ・アートでの個展のほか、『主題としての美術館:美術館をめぐる現代美術』(国立国際美術館、2001)、『ミニマル マキシマル:ミニマル・アートとその展開 1990年代の現代美術』(千葉市美術館、京都国立近代美術館、福岡市美術館、2001)などに出品。また、95年から現在までブレーメン芸術大学で教鞭を執っている(98年から教授職)。

彫刻を学んだ竹岡は、作品を「見せる」際に必要となる台座の存在に注目し、台座そのものをモチーフとする制作に着手。以来、ガラスケース、ショーケース、棚など、陳列するための仕組みをモチーフとした作品に加え、陳列のための空間に眼を向けた制作を手掛けていく。現在では、竹岡の「見せること」を探るために台座から始まった問いかけは、展示される空間・場所・環境へと拡がっている。国内初の回顧展である本企画では、本展に先立って開催された国立国際美術館と同じく、竹岡の約30年間のドイツでの制作活動における代表作20点あまりを紹介。さらに、本展は遠山記念館(埼玉県比企郡川島町)との2会場同時開催により、過去の代表作を回顧のみならず、遠山邸の和風建築を舞台とした展示という新たな試みにも挑戦する。

会期中には、会期初日のアーティスト・トークのほか、本展を担当した梅津元、平野到の両学芸員が3時間半をかけて徹底的に竹岡作品について語る「キュレーターズ・トーク、ノーカット版」を開催。また、遠山記念館でも竹岡とともに遠山邸を歩くアーティスト・トークを開催する。

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関連企画
アーティスト・トーク「竹岡雄二氏に聞く」
ゲスト:竹岡雄二
聞き手:建畠晢(埼玉県立近代美術館館長)
2016年7月9日(土)15:00-16:30(開場:14:30)
会場:埼玉県立近代美術館2階講堂
定員:100名(当日先着順)、無料

キュレーターズ・トーク、ノーカット版
平野到(埼玉県立近代美術館学芸主幹)
梅津元(埼玉県立近代美術館主任学芸員)
2016年8月21日(日)13:00-16:30(開場:12:30)
会場:埼玉県立近代美術館2階講堂
定員:100名(当日先着順)、無料

※そのほかの関連企画は、公式ウェブサイトを参照。


竹岡雄二「ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインのための台座」2015年/作家蔵 撮影:椎木静寧(遠山邸東棟で撮影)/遠山記念館に出品 ⓒ Yuji Takeoka, courtesy of WAKO WORKS OF ART

竹岡雄二 台座から空間へ
2016年7月9日(土)-9月4日(日)
遠山記念館
http://www.e-kinenkan.com/
開館時間:10:00-16:30(入館は閉館30分前まで)
休館日:月(ただし7/18は開館)、7/19

関連企画
アーティスト・トーク「台座から空間へ」
ゲスト:竹岡雄二
2016年7月10日(日)13:30-14:30
会場:遠山記念館・邸宅
※要観覧料

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