不純物と免疫 @ トーキョーアーツアンドスペース本郷

不純物と免疫
2017年10月14日(土)-11月26日(日)
トーキョーアーツアンドスペース本郷
http://www.tokyoartsandspace.jp/
開館時間:11:00-19:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、10/30は開館)

展覧会URL:http://impurityimmunity.jp/

キュレーター:長谷川新

展覧会という形式を通して時代と向き合うプロジェクトとして、インディペンデント・キュレーターの長谷川新が企画する『不純物と免疫』が、トーキョーワンダーサイトから名称を改めたトーキョーアーツアンドスペース本郷にて開催される。参加作家は大和田俊、佐々木健、谷中佑輔、仲本拡史、百頭たけし、迎英里子の6名。

長谷川は、複雑化し混迷を極めるかに思える現代社会において「共存」の技法を模索するため、「不純物 impurity」と「免疫 immunity」という概念を本展に導入した。イタリアの哲学者ロベルト・エスポジトの「免疫」という概念を援用しながら、自分たちの固有性や純粋性を過度に守ろうと「自己免疫化」の徹底を図る社会のなかで、アーティストの実践に「不純物」たろうとする態度の形式を読み取り、「共存」とは不純物と免疫の絶えざる動的な緊張関係に他ならないことを展覧会という形式を通して提示する。

トーキョーアーツアンドスペース本郷による「OPENSITE 2017-2018」の公募企画として採択された本展は、既に札幌、福岡、京都、金沢、秋田にて関連イベントを開催し、会期中にも谷中や迎のパフォーマンスをはじめ、数多くの対談やレクチャーなどを開催。また、本展会期終了後には沖縄への巡回を予定している。(関連イベントは展覧会公式ウェブサイトを参照:http://impurityimmunity.jp/

なお、トーキョーアーツアンドスペース本郷では「OPENSITE 2017-2018」の企画としてキム・ウジンの『ブレイブ・ニュー・エクササイズ 記憶された運動』を同時開催。10月27日、28日には、リ=コンバート・プロジェクトのパフォーマンス「reC_TECH」、11月17日、18日にはクリスチャン・ディンカーのパフォーマンス「ヴァーレンヴィルトシャフト」を開催する。


大和田俊「unearth」2015年、石灰岩(栃木県葛生)、マイクロフォン、酸、音響ソフトウェア、ケーブル、アルミニウム credit: Ryohei Tomita


佐々木健「雑巾(絵画教室)」2014年、キャンバスに油彩、パネル、size: 30×18cm


谷中佑輔「Pulp Physique」2016年、石膏、顔料、麻縄、合成樹脂、グラスファイバー、ラッカー、セックストイ 撮影者:熊谷 篤史


仲本拡史「水際の大三角」2017年


百頭たけし「無題」2016年


迎英里子「アプローチ2.0(石油)」2016年、パフォーマンス(7:58)撮影:麥生田兵吾(Photo by Hyogo Mugyuda)

キム・ウジン『ブレイブ・ニュー・エクササイズ 記憶された運動』
2017年10月14日(土)-11月26日(日)
トーキョーアーツアンドスペース本郷

リ=コンバート・プロジェクト「reC_TECH」(パフォーマンス)
2017年10月27日(金)、10月28日(土)19:15-

クリスチャン・ディンカー「ヴァーレンヴィルトシャフト」(パフォーマンス)
2017年11月17日(金)、11月18日(土)19:15-

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