ヨヘン・レンペルト|Fieldwork−せかいをさがしに @ IZU PHOTO MUSEUM


《対称性と身体構造》より 2005年 ©Jochen Lempert. Courtesy BQ, Berlin and ProjecteSD, Barcelona

ヨヘン・レンペルト|Fieldwork−せかいをさがしに
2016年10月28日(金)-2017年4月2日(日)
IZU PHOTO MUSEUM
http://www.izuphoto-museum.jp/
開館時間:10:00-17:00(10月、2月、3月)、10:00-16:30(11月、12月、1月)、
10:00-18:00(4月)入館は閉館30分前まで
休館日:水(祝日の場合は翌日休)、年末年始

展覧会担当:國田佳恵(IZU PHOTO MUSEUM学芸員)

IZU PHOTO MUSEUMでは、生物学の知見を背景に、独特な写真表現を展開する写真家ヨヘン・レンベルトの個展『Fieldwork−せかいをさがしに』を開催する。

ヨヘン・レンペルトは1958年ドイツ・メールス生まれ。70年代後半、ユルゲン・レーブレ、ヨッヘン・ミュラーとともにシュメルツダヒン(Schmelzdahin)を結成し、実験映像制作やパフォーマンスを行なう。並行して80年よりボン大学で生物学を学び、長く研究活動を続け、自然科学にも精通している。90年代初頭から写真による制作活動をはじめ、動物や植物、昆虫、人間といった多様な生きものと自然現象をモチーフに、モノクロフィルムを使った精緻かつ詩的な作品を制作している。また、レンペルトは額装されていない印画紙をテープで直接壁に貼り付ける手法により、各写真が有機的に絡み合い、この世界の成り立ちにおける複層的な「せかい」と「つながり」を観客に喚起させる特徴的な展示空間を構成する。95年にはアルス・ヴィヴァ賞をトーマス・デマンド、バーバラ・プローブスト、ヴォルフガング・ティルマンスとともに受賞。2014年には世界有数の写真賞であるドイツ証券取引所写真賞にノミネートされた。近年は複数の美術館で個展を開催。昨年から今年にかけて、個展『Field Guide』がシンシナティ美術館とバンクーバーのコンテンポラリーアートギャラリーを巡回している。

日本国内の美術館では初めての個展となる本展では、絶滅した海鳥を記録し続ける「オオウミガラスの表皮」(1990-2016)や、動物のみならず工業製品も含んださまざまな物体の多様なフォルムを収めた「対称性と身体構造」(1995-2016)といった代表的な作品から最新作まで、100点を超える作品を展示する。会期中にはレンペルト自身によるアーティストトークのほか、2017年2月26日には美術評論家の松井みどりをゲストに特別レクチャーを開催する。


Left: 《主観的写真》2011年 ©Jochen Lempert. Courtesy BQ, Berlin and ProjecteSD, Barcelona. Right: 《無題(インテリジェントプラント)》2013年 ©Jochen Lempert. Courtesy BQ, Berlin and ProjecteSD, Barcelona

関連企画
アーティストトーク
ヨヘン・レンペルト
2016年10月29日(土)14:15-(当館受付カウンター前集合、約50分間)
料金:当日の入館料のみ、申込不要

特別レクチャー
ゲスト:松井みどり(美術評論家)
2017年2月26日(日)14:30-16:00
会場:クレマチスの丘ホール(予定)
料金:当日の入館料のみ、要申込
申込方法:電話による申込(Tel. 055-989-8780)

※そのほかの関連企画は、美術館公式ウェブサイトを参照。

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