デイヴィッド・シュリグリー「ルーズ・ユア・マインド-ようこそダークなせかいへ」@ 水戸芸術館 現代美術ギャラリー


デイヴィッド・シュリグリー「頭のないドラム奏者」2012年(アニメーションからの静止画)
Courtesy: Artist and Stephen Friedman Gallery, London

デイヴィッド・シュリグリー「ルーズ・ユア・マインド-ようこそダークなせかいへ」
2017年10月14日(土)-2018年1月21日(日)
水戸芸術館 現代美術ギャラリー
http://www.arttowermito.or.jp/
開館時間:9:30-18:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、1/8は開館)、年末年始(2017/12/27-2018/1/3)、1/9

企画:竹久侑(水戸芸術館現代美術センター)
カトリーナ・シュワルツ、クレア・フィーリー(ともにブリティッシュ・カウンシル)

水戸芸術館 現代美術ギャラリーでは、ブラックユーモアが特徴的なドローイングやアニメーションや立体など、さまざまな手法で作品を制作する、イギリスを代表するアーティストのひとり、デイヴィッド・シュリグリーの日本初の大規模個展『デイヴィッド・シュリグリー「ルーズ・ユア・マインド-ようこそダークなせかいへ」』を開催する。本展は、メキシコ、チリ、韓国、ニュージーランドを巡回してきたブリティッシュ・カウンシル企画の国際巡回展に、新作と新規インスタレーションを加えた展覧会となる。

デイヴィッド・シュリグリー(1968年イングランド北部マックルズフィールド生まれ)は、ブラックユーモア溢れる作品で現代美術の分野で国際的な評価を得る一方で、大衆文化においてもマンガや本を通してカルト的な人気を誇る。1988年から91年までグラスゴー・スクール・オブ・アートで学び、現在はブライトンを拠点に制作活動を行なう。これまでに世界各地で数多くの展覧会に参加し、2013年にはターナー賞のノミネートに選出された。昨年はロンドンのトラファルガー広場にある台座を活用したイギリスで最も重要なパブリックアートのひとつ「第4の台座」プロジェクトに抜擢され、異様に長い親指を突き立 てて「いいね」のしぐさを示す 7 メートルのブロンズ彫刻「リアリー・グッド」を発表した。美術館やギャラリーのみならず、雑誌やTシャツ、バッジ、グリーティングカードなど商品としても自身の作品を流通させている。


デイヴィッド・シュリグリー「チアーズ」2007年 Courtesy: Artist and Stephen Friedman Gallery, London

「気が狂う」を意味する「ルーズ・ユア・マインド」をタイトルに冠した本展では、圧倒的な数のドローイングをはじめ、アニメーション映像、剥製の彫刻、芸術を揶揄するコンセプチュアルな作品まで、シュリグリーの制作活動の全容を包括的に紹介する。また、上述したパブリックアート「リアリー・グッド」のバルーン版を制作し、世界に先駆けて初公開する。また、本展のみの新作およびインスタレーションとして、スペイン語と英語で制作されていたネオン作品の日本語版や、これまでに商品化されてきたTシャツを一堂に集めたインスタレーションを発表する。会期中には、アーティストトークのほか、シュリグリー作品を題材に英語を学ぶ企画「シュリグリーで英語レッスン」や、さまざまな教育プログラムを実施する。

関連イベント
アーティスト・トーク
2017年10月14日(土)14:00-15:00(開場:13:30)
会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー内ワークショップ室
定員:70名(予約不要、先着順)、無料
※当日11:00よりトーク会場前で整理券を配布
※日本語通訳あり

シュリグリーで英語レッスン
講師:トム・ギブ(那珂市教育委員会 外国語指導助手)
2017年11月25日(土)対象:高校生以上おとなクラス
2017年12月2日(土)対象:小学1年〜4年生クラス
2018年1月8日(月・祝)対象:小学5年〜中学3年生クラス
各日:11:00-12:00(ただし、12/2は11:45まで)
定員:各回20名(要メール申込・先着順)、無料
申込方法は下記URLを参照。
http://www.arttowermito.or.jp/gallery/gallery02_rel.html?id=198

※そのほかの関連イベント、教育プログラムは公式ウェブサイトを参照


『デイヴィッド・シュリグリー:ルーズ・ユア・マインド』の展示風景、2015年、カバーニャス文化学院(メキシコ、グアダラハラ)撮影:Marcos García


デイヴィッド・シュリグリー「虫-無題(413点の彫刻)」2007年 Courtesy: Artist and Stephen Friedman Gallery, London and Gallery Nicolai Wallner, Copenhagen 撮影:Marcos García

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