未来への狼火 @ 太田市美術館・図書館


[参考作品]淺井裕介「全ての場所に命が宿る」2015 年『未見の星座<コンステレーション>』展 東京都現代美術館、2015 年 撮影:加藤健

太田市美術館・図書館開館記念展
未来への狼火
2017年4月26日(水)- 7月17日(月・祝)
太田市美術館・図書館
http://www.artmuseumlibraryota.jp/
開廊時間:10:00 – 18:00(入館は30分前まで)
休館日:月(ただし祝日の7月17日は開館)

太田市美術館・図書館では開館記念展として、『未来の狼火』を開催する。

太田市美術館・図書館(設計:平田晃久)は、「まちに創造性をもたらす、知と感性のプラットフォーム」 として、「創造的太田人」を基本理念に、太田で育まれてきたものづくりの英知を継承しながら、市民によるこれからのまちづくりの拠点となることを目指して2017年4月1日にグランドオープンした。太田の文化・芸術の過去現在を見つめ、世界最先端の感性やクリエイティビティに触れる美術館と、世界60ヵ国以上・10,000冊を超える絵本児童書、9,000冊のアートブックが揃う図書館が併設される。

現在、北関東随一の工業都市として知られる太田市だが、工業都市としての顔以外に、太田にはどのような風景が広がっているのだろうか? 1903年、太田に生まれ、田園詩人と称された清水房之丞。彼は最初の詩集『霜害警報』で、「桑が自分の子の樣に可愛いいんだ/桑が黑くなれば俺逹まで口がひ上がることになるんだ/ 村の俺逹の狼火をあげよう」とつづった。そこで描かれたのは、冬の霜害に苦しみながらも、大切に桑を育てていたひとたち。高村光太郎や萩原朔太郎といった稀代の詩人とまじわりながら、郷土で詩を書くことに心を傾けた清水房之丞の仕事は、この風土で生きることへの強い誇りを感じさせる。

本展では、「風土の発見」「創造の遺伝子」「未来への狼火」をキーワードに、太田市の歴史的風土のなかで生まれた絵画、工芸、写真、映像、詩、歌など、多ジャンルのアーティストの作品を新作もまじえて1Fから3Fまですべての展示室を使用して紹介する。市民と共同のプロジェクトも実施し、それらを通して未来を展望するための狼火をたちあげる。

出展作家:淺井裕介、飯塚小玕齋、石内都、片山真理、清水房之丞、正田壤、林勇気、藤原泰佑、前野健太


片山真理「足をはかりに」2005 年(群馬県立近代美術館 群馬青年ビエンナーレ’05 出品作)、廃材・アク リル・義足・パネル(3 点組)、(左)910×605×170mm、(中)1020×605×250mm、(右)1,030×620 ×190mm、作家蔵


林勇気「there」2017 年、HD-video、作家蔵

関連企画
淺井裕介公開制作
2017年4月11日(火)~4月16日(日)

開館記念パフォーマンス「オオタドン」
出演:遠田誠、「東京あたりのダンサーズ」、太田市内パフォーマンス団体
2017年4月23日(日)午後1時~午後4時

アーティストトーク
片山真理 日時:2017年5月 3日(水・祝)14:00~15:30
淺井裕介 日時:2017年5月 6日(土)14:00~15:30
石内都  日時:2017年5月13日(土)14:00~15:30
林勇気  日時:2017年5月27日(土)14:00~15:30
藤原泰佑 日時:2017年6月10日(土)14:00~15:30

アーティストトーク&ライブ
出演:前野健太
2017年5月5日(⾦・祝)14:00~15:30

アーティストワークショップ
林勇気  日時:2017年5月 4日(木・祝)10:00-14:00
淺井裕介 日時:2017年5月 7日(日)時間未定
藤原泰佑 日時:2017年6月11日(日)14:00-16:00
参加無料、要申込


太田市美術館・図書館外観 photo:Yoichi Onoda

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