宮島達男「LIFE (complex system)」@ SCAI THE BATHHOUSE


宮島達男「LIFE (complex system) – no.7」2016年

宮島達男「LIFE (complex system)」
2017年3月3日(金)-4月22日(土)
SCAI THE BATHHOUSE
http://www.scaithebathhouse.com/
開廊時間:12:00-18:00
休廊日:日、月、祝
※オープニングレセプション:3月3日(金)18:00-20:00

SCAI THE BATHHOUSEでは、発光ダイオード(LED)のデジタルカウンターを使用した作品で国際的に知られる宮島達男の個展『LIFE (complex system)』を開催する。

宮島達男は1957年東京都生まれ。86年に東京芸術大学大学院を修了。88年に第43回ヴェネツィア・ビエンナーレのアペルト部門に参加。99年の第48回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館では個展を開催。代表作のデジタルカウンターを用いたインスタレーションのほか、95年に立ち上げた長崎で被爆した柿の木の果実から取り出した種から生まれた苗木を世界各地に植樹する「時の蘇生−柿の木プロジェクト」を発表した。その後もローマ市立現代美術館[MARCO](2004)、熊本市立現代美術館(2005)、コンテンポラリー・アートセンター・オブ・サウス・オーストラリア(アデレード、2005)、水戸芸術館(2008)、クンストハレ・レクリングハウゼン(2008)、ユーレンス現代美術センター(2011)での個展をはじめ、国内外の多数の展覧会で作品を発表している。昨年は香港の490メートルに及ぶ超高層ビル世界貿易センター(ICC)のファサードを使った光のインスタレーション「Time Waterfall」(2016)を発表。現在、シドニー現代美術館でも大規模な個展が開催されている。

宮島は2012年に東京大学で人工生命を研究する池上高志の協力を得て、「IKEGAMI Model」を発表。生命体のような動きをする特殊なプログラミングと電子回路を構築した。本展で発表する新作シリーズ「Life (complex system)」では、ステンレス製のケースの中にIKEGAMI Modelのデジタルカウンターとそれを結ぶ電子回路を構築し、観客に「孵化器」の中で息づく人工生命の静かな呼吸を想像させる。宮島の作品において、半永久的な反復を可能にするLEDテクノロジーは、複雑系の学説や宗教観のうちに結びつき、複雑な世界に開かれた生命の神秘を解き明かしながら、永遠に続く時間の流れを示唆する。

会期初日より、制作活動のみならず教育の現場にも携わってきた宮島の言葉やアイデアスケッチ、ドローイングなどを収録した『芸術論』(アートダイバー)の先行販売を実施(全国書店への配本は3月中旬を予定)。また、会期中の3月11日から3月13日の3日間は、東京・六本木のけやき坂に設置された「Counter Void」が再点灯。そのほか、4月にはAKIO NAGASAWA(東京・銀座)、CAPSULE(東京・三宿)で個展が開催される。

RELIGHT DAYS 2017
2017年3月11日(土)-3月13日(月)
会場:六本木ヒルズけやき坂「Counter Void」前
http://relight-project.org/relight_days/

宮島達男『Counter Skin』
2017年4月7日(金)-5月28日(日)
AKIO NAGASAWA
http://www.akionagasawa.com/

宮島達男『Counter Drawing』
2017年4月8日(土)-5月21日(日)
CAPSULE
http://www.capsule-gallery.jp/

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