鏡と穴−彫刻と写真の界面 vol.1 高木こずえ @ ギャラリーαM


高木こずえ「Bw01062」2017年、パネルに油彩 Courtesy of TARO NASU

鏡と穴−彫刻と写真の界面
vol.1 高木こずえ

2017年4月8日(土)-5月13日(土)
ギャラリーαM
http://gallery-alpham.com/
開廊日時:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※ アーティストトーク:4月8日(土)18:00-19:00
オープニングパーティー:4月8日(土)19:00-

キュレーター:光田ゆり(DIC川村記念美術館学芸員)

ギャラリーαMでは、DIC川村記念美術館の光田ゆりをゲストキュレーターに迎えたαMプロジェクト2017『鏡と穴-彫刻と写真の界面』の第1弾として、高木こずえの個展を開催する。

高木こずえは1985年長野県生まれ。2007年に東京工芸大学芸術学部写真学科を卒業。2015年〜2016年公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員としてアメリカ合衆国に滞在。現在は長野県を拠点に制作活動を行なう。2006年のキヤノン写真新世紀でグランプリを受賞した高木は、デジタルコラージュを積極的に利用した作品をはじめとする多彩な写真表現で注目される。10代から撮りためた写真を元に生と死の間をテーマにまとめた『MID』、生と死の円環を意識した『GROUND』の二冊の写真集(ともに赤々舎、2009)が評価され、2010年に第35回木村伊兵衛写真賞を受賞。その後も故郷の諏訪を撮影した写真集『suzu』(2012)、約300枚のスナップ写真をもとにコラージュと出力などを繰り返した「琵琶島」などを発表している。主な個展に『琵琶島』(キヤノンギャラリーS、2014)、『高木こずえ写真展-SUZU-』(諏訪市美術館、2012)など。主なグループ展に現代美術in豊川2015『豊饒なるもの』(豊川市桜ヶ丘ミュージアムほか、2015)、『VOCA展2009 現代美術の展望−新しい平面の作家たち』(上野の森美術館、2009)など。

光田は「写真の彫刻化連鎖」と題した文章の中で、高木が感覚をもとに自分の撮影した写真を素材に、着色や合成など「コラージュ」したデジタル合成写真を、「実体のない、像と像の相互貫入から生じたいわばメタ・イメージ」としてとらえ、そのメタ・イメージに対して「手作業による実体化をもって介入し、データ操作の虚の中に勇敢にも実体としての根拠を据え付けようとしている」と、その制作行為を分析している。本展には、デジタル合成写真を実体化(彫刻化)し、さらに制作工程に油彩を取り入れた新作を発表する。

なお、ギャラリーαMでは昨年度に開催したαMプロジェクト2016「トランス/リアル−非実体的美術の可能性」のカタログを完成。ゲストキュレーターの梅津元(埼玉県立近代美術館)の書き下ろし総論のほか、各展覧会の記録写真やトークの記録を収録している。カタログはギャラリーにて希望者に配布。また、確実に入手したい方や遠方に在住の方には、着払いでの発送希望も受け付けている(残部が少なくなった時点で受付を終了)。詳細は公式ウェブサイトを参照。


デザイン:大西正一


αMプロジェクト2017『鏡と穴-彫刻と写真の界面』
光田ゆり「鏡と穴-彫刻と写真の界面

vol.1|高木こずえ
2017年4月8日(土)-5月13日(土)

vol.2|澤田育久
2017年5月27日(土)-7月1日(土)

vol.3|水木塁
2017年7月15日(土)-8月26日(土)(夏期休廊:8/13-8/21)

vol.4|小松浩子
2017年9月9日(土)-10月14日(土)

vol.5|石原友明
2017年10月28日(土)-12月2日(土)

vol.6|柄澤健介
2017年12月16日(土)-2018年2月3日(土)(冬期休暇:12/25-1/9)

vol.7|野村在
2018年2月17日(土)-3月24日(土)

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