塩田千春展 ―ありがとうの手紙 @ 高知県立美術館


「存在の状態」2012年 ©塩田千春 courtesy Kenji Taki Gallery 撮影:サニー・マンク

塩田千春展 ―ありがとうの手紙
2013年7月7日(日)−9月23日(月、祝)
高知県立美術館
http://www.kochi-bunkazaidan.or.jp/~museum/
開館時間:9:00-17:00 入館は閉館30分前まで
休館日:会期中無休
※ 展覧会初日は午前10時からの開展式終了後に開場予定

高知県立美術館では、空間に張り巡らされた糸、大量の窓、履き古された靴などを使った大規模なインスタレーションで知られる塩田千春の個展『塩田千春展 ―ありがとうの手紙』を開催する。

塩田は1972年大阪生まれ。1996年よりドイツに移り、現在はベルリンを拠点に制作活動を行う。些細な個人的な事柄をきっかけとしながらも、個人を越えたところで共有される記憶や、生と死といった根源的なテーマを扱っている。横浜トリエンナーレ(2001年)や第6回光州ビエンナーレ(2006年)をはじめ、2000年代初頭から世界各地のさまざまな展覧会に参加し、日本国内でも、2010年には瀬戸内国際芸術祭で豊島で集めた廃屋の窓600枚を使用した作品を発表、同年のあいちトリエンナーレには、会場に吊るされた巨大なドレスに赤い液体が循環するチューブを配した作品を発表している。また、『精神の呼吸』(2008年、国立国際美術館)や『私たちの行方』(2012年、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)といった美術館での個展も続いている。

本展覧会では、塩田の特徴的な作品のほか、塩田の両親の出身地が高知県幡多郡旧大方町(現黒潮町)ということもあり、高知県の風土、歴史にこだわった新作も発表される。
展覧会初日には塩田本人のトークショー、そのほか、ダンサーの川口ゆい、ピアニストの高瀬アキによるコラボレーション公演も8月25日19時から展示会場にて行われる。

なお、同美術館は6月14日に故石元泰博及び遺族より寄贈された3万枚のプリントを含む大規模なコレクションの管理、研究、認知を意図した「高知県立美術館 石元泰博フォトセンター」を開設した。

関連イベント
トークショー
塩田千春
2013年7月7日(日)11:30-(開場:11:00-)
会場:美術館ホール
定員:399名(無料)

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