高﨑元尚新作展−破壊 COLLAPSE− @ 高知県立美術館


高﨑元尚「COLLAPSE」1995年 撮影:都築憲司

高﨑元尚新作展−破壊 COLLAPSE−
2017年6月17日(土)-7月23日(日)
高知県立美術館
http://kochi-bunkazaidan.or.jp/~museum/
開館時間:9:00-17:00 入館は閉館30分前まで
会期中無休

企画:松本教仁(高知県立美術館課長補佐)

高知県立美術館では、地元・高知を拠点に1950年代から現在まで制作活動を続ける高﨑元尚の代表的なシリーズ「破壊」に焦点を当てた展覧会『高﨑元尚新作展−破壊 COLLAPSE−』を開催する。

高﨑元尚は1923年高知県生まれ。第二次世界大戦を経て49年に東京美術学校(現・東京藝術大学)彫刻科を卒業。帰郷後は土佐高校で教鞭を採りながら、モダンアート協会や地元の前衛美術集団「前衛土佐派」で作品を発表する。58年には『抽象絵画の展開』(東京国立近代美術館)に出品。この頃からアクション・ペインティングから一転、ミニマルな作風へと転換、63年には代表作となる四角いキャンバス地を黒い板に貼り付けた「装置」シリーズの制作を開始する。66年にニューヨークで開催された『ジャパン・アート・フェスティバル』への出品を通じて、吉原治良と出会い、具体美術協会の会員となった。70年代から80年代にかけて、毎年のように京都、大阪を軸に個展を開催。96年には高知県文化賞を受賞。2000年代に入ると、2004年の『「具体」回顧展』(兵庫県立美術館)、2012年の『「具体」−ニッポンの前衛 18年の軌跡』(国立新美術館)、2013年の『Gutai: Splendid Playground』(グッゲンハイム美術館、ニューヨーク)などに出品。昨年は故郷の香美市立美術館で、初期の風景画や抽象画から代表作「装置」シリーズまでを紹介する回顧展『高﨑元尚展−誰もやらないことをやる』を開催した。

本展では、昨年の回顧展では写真パネルでの紹介に留まった「装置」と並ぶ高﨑の代表シリーズ「破壊」の新作インスタレーションを5つのセクションで紹介、2100個ものコンクリートブロックを破砕した「COLLAPSE」をはじめ、「破壊」シリーズをまとめて鑑賞する貴重な機会となる。また、95年に高知県立美術館で開催された『クールの時代、美術のノイズ・ミュージック』での高﨑の破壊パフォーマンスを映像作家・大木裕之が監督した映像作品「HEAVEN-6-BOX」(1995)の抜粋上映も行なわれる。

関連企画
展覧会記念講演会「高﨑元尚と具体美術協会」
講師:平井章一(京都国立近代美術館主任研究員)
2017年6月25日(日)14:00-16:00(開場:13:30)
会場:高知県立美術館1階講義室
定員:50名(先着順)

有識者による講演会「高﨑元尚の生徒としての私」
講師:都築房子(香美市立美術館館長、美術家)
2017年7月16日(日)14:00-16:00(開場:13:30)
会場:高知県立美術館1階講義室
定員:50名(先着順)

小学生を対象としたワークショップ、各種ギャラリートークなど上述以外の関連企画は、公式ウェブサイトを参照。

同時期開催
シャガール・コレクション展
夢の旅路(2)オデュッセイア(前期)
2017年5月16日(火)-7月2日(日)
高知県立美術館第1展示室

シャガール・コレクション展
夢の旅路(3)オデュッセイア(後期)
2017年7月4日(火)-9月3日(日)
高知県立美術館第1展示室

カリフォルニアの住宅 グリーン・アンド・グリーン 後期
2017年6月6日(火)-8月6日(日)
石元泰博展示室

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