ハイレッド・センター @ Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku


『山手線のフェスティバル』ドキュメンタリー写真、1962年 撮影: 村井督侍

ハイレッド・センター
前期:2017年6月23日(金)-7月13日(木)
後期:2017年7月15日(土)-8月5日(木)
Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku
http://www.ycassociates.co.jp/
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:日、月、祝、7/14(展示替えのため休廊)
協力:gallery21yo-j、双ギャラリー

展覧会URL:http://www.ycassociates.co.jp/jp/information/hrc/

高松次郎の命日に合わせてその制作活動を紹介してきたユミコチバアソシエイツでは、本年、高松が作家として制作を開始した初期に関わったハイレッド・センターの活動の一部を紹介する企画展を開催する。

ハイレッド・センターは、1963年5月に新宿第一画廊で開催した「第5次ミキサー計画」で正式に結成された高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之を中心とした前衛芸術集団。グループ名は高松の「高=ハイ」、赤瀬川の「赤=レッド」、中西の「中=センター」を組み合わせてつけられたが、そのほかにも和泉達もメンバーとして活動、イベントごとに新たなメンバーが加わることもあった。また、正式結成以前の1962年の「敗戦記念晩餐会」や「山手線のフェスティバル」も主な活動として紹介されることが多い。63年から64年という短い活動期間にもかかわらず、「第6次ミキサー計画」「不在の部屋」「ロプロジー」「シェルター計画」「大パノラマ展」「ドロッピングイベント」「首都圏清掃整理促進運動」など、平常な日常の「撹拌」を試みた数々のイベントを、路上やJRの電車内、ホームや駅周辺といった公共空間や、ホテルやビルの屋上といった場所で実現していった。

2013年には名古屋市美術館で現存する作品のみならず、再制作作品、記録写真や文献資料、映像からなる初の本格的な回顧展『ハイレッド・センター:「直接行動」の軌跡展』が開催され、主要メンバーの同時期の作品を交えて、その活動が多角的に紹介された(翌2014年に渋谷区立松濤美術館に巡回)。本展では、展示会期を二期に分け、前期ではドキュメントフォト、後期はハイレッド・センターとして活動していた時代に高松、赤瀬川、中西が制作した作品を紹介する。

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