中村裕太『柳まつり小柳まつり』@ ギャラリー小柳


中村裕太『柳まつり小柳まつり』参考資料(小柳嘉一郎《柳まつり小柳まつり》短冊) © Yuta Nakamura / Courtesy of Gallery Koyanagi

中村裕太『柳まつり小柳まつり』
2017年11月18日(土)-2018年1月27日(土)
ギャラリー小柳
http://www.gallerykoyanagi.com/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝、冬季休廊(12/24-1/8)
※オープニングレセプション:11月18日(土)18:00-20:00

ギャラリー小柳では、京都を拠点に〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点に基づいた学術研究と制作活動を行なうアーティスト、中村裕太の個展『柳まつり小柳まつり』を開催する。

中村裕太は1983年東京都生まれ。2011年に京都精華大学芸術研究科博士後期課程を修了。現在も京都を拠点に活動している。史実や文化の在り様を作品に落とし込む客観的な視点の下、収集した陶片、古書、古い写真、絵はがき、建築図面といった一次資料と、中村自身の手でつくり出したものとでオブジェや空間を再構成する。昨年はあいちトリエンナーレ2016や第20回シドニー・ビエンナーレに参加。第8回アジア・パシフィック・トリエンナーレ(クイーンズランド・アートギャラリー、2015)、『六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト-来たるべき風景のために』(森美術館)など、国内外での発表を重ねている。また、工芸を作り手の視点から読み解き、その制作の方法を探る教育プログラム「APP ARTS STUDIO」の運営も行ない、同名義で瀬戸内国際芸術祭2016にも参加している。なお、作品制作と並行して、〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点に基づいた学術研究も継続している。

本展では、関東大震災や第二次世界大戦という混乱を経て屈折した近代化を遂げた銀座の都市空間を、ギャラリー小柳の前身である1852年創業の陶器店・陶舗小柳の歴史を紐解く中で概観し、資生堂をはじめとする銀座の商店建築の変容とその店頭に並べられた商品がいかに人々の生活を理想的に演出してきたのかを当時の資料や商品を再構成したインスタレーションとして表現する。会期初日には、上述した『六本木クロッシング2013展』でキュレーターを務めた、森美術館チーフ・キュレーターの片岡真実との対談も行なわれる。

関連イベント
ギャラリートーク
中村裕太 x 片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)
2017年11月18日(土)16:00-17:30(受付開始:15:30-)
※先着20名まで座席の予約可
(ギャラリー小柳:mail@gallerykoyanagi.com


中村裕太「タイル植物園|熱帯植物の観察術」2017年 撮影:表恒匡 © Yuta Nakamura


中村裕太「タイルホコラツーリズム|祟仁上之町」2015年 撮影:表恒匡 © Yuta Nakamura

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