単色のリズム 韓国の抽象 @ 東京オペラシティ アートギャラリー


金煥基「作品 20-V-74」1974年、油彩、キャンバス、264.5 x 167.8cm、
福岡アジア美術館蔵 ©Whanki Foundation/Whanki Museum

単色のリズム 韓国の抽象
2017年10月14日(土)-12月24日(日)
東京オペラシティ アートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/
開館時間:11:00-19:00(金、土は20:00まで)最終入場は閉館30分前まで
休館日:月

展覧会担当:野村しのぶ(東京オペラシティ アートギャラリー キュレーター)

東京オペラシティ アートギャラリーでは、欧米のミニマリズムと韓国における東洋的な精神性が融合した独自の動向として知られる単色画と、それを受け継ぐ世代の抽象表現に焦点を当てた企画展『単色のリズム 韓国の抽象』を開催する。

1960年代半ばから70年代にかけて台頭した「単色画(ダンセッファ)」は、当時の韓国美術を先導する表現として、70年代から90年代にかけて日本国内でも積極的に紹介された。その極限まで削ぎ落とされたミニマルな美しさと繊細な息遣いを特徴に豊かな発展を見せた単色画は、美術史家のジョアン・キの著作『韓国の現代美術-単色画と方法の緊急性(Contemporary Korean Art – Tansaekhwa and the Urgency of Method)』(ミネソタ大学出版、2013)をひとつのきっかけに、韓国とアメリカ合衆国の両国で調査が進み、2015年のヴェネツィア・ビエンナーレ関連企画としてパラッツォ・コンタリーニ・ポリニャックで企画展が開催されるなど再評価も進んでいる。

東京オペラシティ アートギャラリーは韓国の抽象表現を、寺田コレクションの中核のひとつとして、1999年の開館当初から収蔵しており、国内有数のコレクションを形成している。本展では、単色画とそれを受け継ぐ世代の作品を、同館コレクションとともに、全国の美術館や所蔵家の協力を得て総合的に紹介する。


朴栖甫「描法 No.27-77」1977年、油彩、鉛筆、キャンバス、194.4 x 259.9cm、福岡アジア美術館蔵


徐承元「同時性 99-828」1999年、アクリル絵具、キャンバス、228.0 x 182.0cm、三重県立美術館蔵


李禹煥「線より」1976年、岩絵具、膠、キャンバス、100.0 x 80.0 cm、東京オペラシティ アートギャラリー蔵、photo: HAYAKAWA Koichi

収蔵作品展060 懐顧 難波田龍起
2017年10月14日(土)-12月24日(日)

Project N 69 三瓶玲奈
2017年10月14日(土)-12月24日(日)

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