小杉武久 音楽のピクニック @ 芦屋市立美術博物館

2017年12月2日

タージ・マハル旅行団(1971年)

小杉武久 音楽のピクニック
2017年12月9日(土)-2018年2月12日(月、祝)
芦屋市立美術博物館
http://ashiya-museum.jp
開館時間:10:00-17:00 入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、1/8、2/12は開館)、年末年始(12/28-1/4)、1/9


芦屋市立美術博物館では、作曲家および演奏家として約60年にわたって、ヨーロッパの伝統音楽の継承ではなく、つねに既成の「音楽」という概念の拡張を試みてきた小杉武久の多彩な活動を作品やアーカイブ資料とともに紹介する展覧会『小杉武久 音楽のピクニック』を開催する。

本展は、記録写真やチラシ、ポスター、プログラムなどアーカイブ資料を通じて、小杉武久の活動を基本的に時系列で紹介していく第1章から第4章と、小杉が1970年代以降に発表してきたオーディオ・ビジュアル作品を展示した第5章で構成される。

第1章「グループ・音楽から反音楽へ(1957〜1965年)」では、小杉武久(1938年東京生まれ)が57年に東京芸術大学音楽学部楽理科に入学し、「音楽における即興性」の研究に取り組みつつ、同級生らと結成した集団で即興演奏をする「グループ・音楽」での活動を紹介するとともに、卒業後に美術家や舞踏家、映像作家、現代音楽の演奏家や作曲家たちと交流を深め、60年代の前衛芸術運動の一端を担い、「反音楽」を実践していった活動を紹介する。

第2章「フルクサスからインターメディアへ(1965〜1969年)」では、代表作「マノ・ダルマ,エレクトロニック(キャッチ・ウェーブ)」を発表するなど、65年から約2年にわたってフルクサス周辺のアーティストらとニューヨークを拠点に活動した時期に焦点を当てる。第3章「タージ・マハル旅行団(1969〜1976年)」では、小杉が多彩な出自のメンバーと結成した集団即興グループ「タージ・マハル旅行団」に着目。このグループは演奏に始まりも終わりもなく、演奏中にメンバーは出入りが自由であり、持ち寄る楽器や演奏などに一切の取り決めがなく、海辺や雪山などでも演奏するといった独自のスタイルによる活動を展開した。第4章「マース・カニングハム舞踊団(1976年〜)」では、同団の64年の初来日公演で共演し、77年に同団専属の作曲家/演奏家へと就任した小杉の活動を紹介する。その後の小杉は、個人としての作曲・演奏活動、マース・カニングハム舞踊団からの委嘱による作曲や、同団のために作曲されたジョン・ケージらの作品の演奏、美術館や国際アート・フェスティバルなどを舞台としたオーディオ・ビジュアル作品の展示の3つの柱を自身の活動の中心的な活動に据えていた。

第5章「サウンド・インスタレーション(1963年〜)」では、70年代末以降に本格的に発表することとなる小杉の音の作品を紹介する。「マノ・ダルマ,エレクトロニック」や、ソーラー・パネルを電源として、電子音を発する多数のオブジェが机上に載せられた「ライト・ミュージックⅡ」を展示する。

会期中には、作曲家でピアニストの高橋悠治のトークショーや、小杉とアーティストの藤本由紀夫の対談、小杉の幅広い活動に映像作品を通して触れる上映会などが開かれる。




横浜トリエンナーレ 演奏風景(2008年)


関連イベント
トークショー
高橋悠治(作曲家・ピアニスト)
聞き手:川崎弘二(電子音楽研究)
2017年12月23日(土、祝)14:00-(約1時間)
会場:芦屋市立美術博物館 講義室
定員:80名(要申込)、無料(ただし要観覧券)
※12/7(木)必着で往復はがきに参加希望者全員の氏名(2名まで連名可)、代表者の住所、電話番号、イベント名を明記のうえ、芦屋市立美術博物館に送付。応募者多数の場合は抽選。

対談
小杉武久(音楽家)x 藤本由紀夫(アーティスト)
2018年1月13日(土)14:00-(約1時間)
会場:芦屋市立美術博物館 講義室
定員:80名(要申込)、無料(ただし要観覧券)
※12/25(月)必着で往復はがきに参加希望者全員の氏名(2名まで連名可)、代表者の住所、電話番号、イベント名を明記のうえ、芦屋市立美術博物館に送付。応募者多数の場合は抽選。

上映会
全プログラム共通情報
13:30-(開場:13:00)
会場:芦屋市立美術博物館 講義室
定員:80名、無料(ただし要観覧券)

プログラム1「小杉武久 演奏記録」(約3時間)
2018年1月27日(土)
上映予定作品:「朝日ニュース これが音楽だ!」(1961)
「Spectra (video version)」(1992)
「音の世界 新しい夏 芦屋市立美術博物館」(1996)
「二つのコンサート 国立国際美術館」(2009)

プログラム2「現代美術とのかかわり」(約2時間)
2018年1月28日(日)
上映予定作品:城之内元晴「ハイレッド・センター シェルター・プラン」(1964)
城之内元晴「Wols」(1964/70s)
中谷芙二子「卵を立てる」(1974)※抜粋
池田龍雄「梵天」(1974)
島袋道浩「小杉武久さんと能登の桶滝に行く」(2013)
島袋道浩「小杉武久さんと能登の見附島に行く」(2013)

プログラム3「PR映画・記録映画・科学映画」(約2時間)
2018年2月10日(土)
上映予定作品:松川八洲雄「ある建築空間」(1964)
北村皆雄「神屋原の馬」(1969)
康浩郎「オープン・スペースを求めて」(1970)
杉山正美「脳と潰瘍」(1971)
杉山正美「スキンカラー」(1974)

プログラム4「マース・カニングハム舞踊団」(約2時間30分)
2018年2月11日(日)
上映予定作品:「スクエアゲーム・ビデオ」(1976)
「ローカル」(1980)
「チェンジング・ステップス」(1989)
「パーク・アベニュー・アーモリー・イベント」(2011)

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