杉戸洋 とんぼ と のりしろ @ 東京都美術館


杉戸洋「placing the boat」2017年 作家蔵

杉戸洋 とんぼ と のりしろ
2017年7月25日(火)-10月9日(月・祝)
東京都美術館 ギャラリーA・B・C
http://www.tobikan.jp
開室時間:9:30-17:30 入室は閉室30分前まで
(金曜は20:00まで、ただし、7/28-8/25の金曜は21:00まで)
休室日:月(ただし、8/14、9/18、10/9は開室)、9/19
展覧会URL:http://hiroshisugito.tobikan.jp

東京都美術館では、90年代以降の日本の現代絵画を代表する画家、杉戸洋の東京の美術館では初めての個展となる『杉戸洋 とんぼ と のりしろ』を開催する。

杉戸洋(1970年愛知県生まれ)は。幼少期から14歳までニューヨークで過ごす。92年に愛知県立芸術大学美術学部日本画専攻を卒業。96年より再び作品制作のために渡米。その後、帰国し現在は名古屋を拠点に制作活動を行なう。90年代より国内外の数多くの展覧会で、抽象と具象の狭間を行き来する独自の色面構成を特徴とした絵画作品を発表している。近年も2015年に宮城県美術館での個展『天上の下地』やベルナール・ビュフェ美術館での個展『杉戸洋 frame and refrain』を開催。昨年はこれまでの制作活動を振り返りつつも、新作を中心とした大規模な個展『杉戸洋 − こっぱとあまつぶ』を豊田市美術館で開催し、建築家とのコラボレーション作品も出品し、空間全体を繊細に変容させる試みも展開した。

本展では、展示会場となる前川國男が設計した東京都美術館の地下に広がる吹き抜けの空間から杉戸が着想した、常滑のタイルを使用した幅10メートル、高さ3メートルを超える最新作をはじめ、絵画、ドローイングなどを発表する。あいちトリエンナーレ2013での建築家・青木淳とのコラボレーションをはじめ、さまざまなイメージの繋がりや、作品と空間との関係性の考察を続ける杉戸は本展にあたり、「展示室を自分のリビングルームに見立て、この空間そのものを綺麗に見せたいと思った。展示室は現状復帰が基本で壁や床材を変えたりはできない、いわば賃貸の部屋のようなもの。そういった制約も含めて楽しんだ」と語っている。

会期中9月頃には、杉戸によるトークやワークショップを予定。また、東京・六本木の小山登美夫ギャラリーでは8月5日より、杉戸の個展『frontispiece and end leaf チリと見返し』を開催。静岡・三島のヴァンジ彫刻庭園美術館の開館15周年記念展『生命の樹』にも作品が出品されている。


杉戸洋「placing the boat」2017年 作家蔵


杉戸洋 アトリエ

杉戸洋『frontispiece and end leaf チリと見返し』
2017年8月5日(土)-9月2日(土)
小山登美夫ギャラリー
http://tomiokoyamagallery.com/exhibitions/frontispiece-and-end-leaf/

開館15周年記念展『生命の樹』
2017年4月22日(土)-11月30日(木)
ヴァンジ彫刻庭園美術館
https://www.clematis-no-oka.co.jp/vangi-museum/exhibitions/851/

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