アニッシュ・カプーア @ SCAI THE BATHHOUSE


「Clip」2016年 協力:スカイザバスハウス

アニッシュ・カプーア
2016年9月9日(金)-10月15日(土)
SCAI THE BATHHOUSE
http://www.scaithebathhouse.com/
開廊時間:12:00-18:00
休廊日:日、月、祝

SCAI THE BATHHOUSEでは、ヨーロッパのモダニズムとインド文化を融合させたシンプルなフォルムが特徴的な巨大な「彫刻作品」を制作し、ロンドンを拠点に国際的に活動するアニッシュ・カプーアの個展を開催する。

アニッシュ・カプーアは1954年ムンバイ生まれ。70年代にロンドンに渡り、ホーンシー・カレッジ・オブ・アート、チェルシー・カレッジ・オブ・アーツで学ぶ。さまざまな素材を採用した、観客の知覚に働きかける独特な空間を提示する彫刻作品で知られる。その規模は観客が一対一で向かい合うものから、テート・モダンのタービンホールで発表した「マルシュアス」(2002)、シカゴのミレニアム・パークに設置された「クラウド・ゲート」(2004)、パリのグラン・パレで発表した「リヴァイアサン」、そして、東日本大震災の被災地応援プロジェクト、バルーン製仮設コンサートホール「アーク・ノヴァ」のデザイン(2013-)、ロンドンオリンピックを記念して制作した高さ115メートルの展望塔「アルセロール・ミッタル・オービット」といった巨大なものまで、さまざまなスケールの作品を手がけている。91年にターナー賞を受賞。ヴェネツィア・ビエンナーレ(1990)、ドクメンタ9(1992)をはじめ、数多くの展覧会に参加。2003年には大英帝国上級勲爵士号を受賞、2011年には高松宮殿下記念世界文化賞を彫刻部門で受賞。

日本では5年ぶりの個展となる本展では、果てしなく闇が広がるボイドや、角度によって複雑な映り込みを見せる球体などといった彫刻作品、細長い形状の和紙に抽象的なイメージを描いた絵画作品、空想上の建築の20分の1スケールの建築模型を出品。シルバーや黒などモノトーンでまとめられた作品群から、カプーア作品が有する「気配」が立ち昇ってくるような構成となる。


「Monochrome (Garnet)」2015年


「Alice – Double Circle」2014年

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