片山正通的百科全書 Life is hard… Let’s go shopping. @ 東京オペラシティ アートギャラリー


art direction: Naomi Hirabayashi photo: Mitsuo Okamoto

片山正通的百科全書 Life is hard… Let’s go shopping.
2017年4月8日(土)-6月25日(日)
東京オペラシティ アートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/exh196
開館時間:11:00-19:00(金・土は20:00まで/入場は閉館30分前まで)
休館日:月

東京オペラシティ アートギャラリーでは、世界的インテリアデザイナーであり、またコレクターとしても知られるワンダーウォールの片山正通が、自身のコレクションを美術館という場でディスプレイする展覧会を開催する。

片山正通は、1966年 岡山県生まれのインテリアデザイナー。ワンダーウォール代表。武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科 教授。ユニクロ グローバル旗艦店(NY、パリ、ロンドン、銀座ほか)、INTERSECT BY LEXUS(青山、ドバイ、予定:NY)、THE BANK(鎌倉)、NIKE 原宿、PASS THE BATON(丸の内、表参道、京都祇園)、代々木 VILLAGE、THOM BROWNE. NEW YORK AOYAMA、ザ リッツ カールトン香港 OZONE、colette(パリ)、Samsung 837(NY)、ユナイテッドアローズ(六本木)、ピエール・エルメ・パリ 青山など、ヨーロッパ、北米、オセアニア、アジア、中東における多彩なプロジェクトを手掛ける。2016年、ドイツの出版社 Die Gestalten Verlag から作品集『Wonderwall Case Studies』を刊行。

片山の膨大なコレクションは、現代アートから書籍、CD、動物の剥製、骨董、家具、多肉植物まで、さまざまなジャンルや時代のものが対象となっている。特に現代アートのコレクションには、コンセプチュアルアートやその流れを汲んだ作品が少なくない。河原温の〈日付絵画〉を筆頭に、ライアン・ガンダーサイモン・フジワラなど、21世紀の今日にコンセプチュアルな作品を発表する作家たちの作品が含まれている。


ライアン・ガンダー「Rietveld reconstruction – Ejiro」2007 photo: Keizo Kioku

本展覧会の最大の見どころは、デザイナー歴25年の片山が自身のコレクションを東京オペラシティアートギャラリーの展示室にいかにディスプレイするかという点にある。目に映るものすべてが「素材」であり「刺激」となる片山にとって、病的とも言えるほどの探究心の集積であるコレクションは、必ずしも系統的に集められたものではない。本展では、片山自身がそれらを分類・編集し、アートギャラリーの空間に構成している。美術館の展示というよりも、街でショッピングをしているような「わくわくする場」として、来館者にも一緒に楽しんで欲しいという片山の試みである。デザイナーとしての仕事と私的なコレクションがどのように結びつくのか。「公」と「私」が交錯する場で、あらゆる可能性を見つけだす片山の卓越したクリエイションを体験できるだろう。


五木田智央「雑多な情動」2008年 ©Tomoo Gokita


河原温「“Friday” JULY 14, 2000 “TODAY” series No.26」2000年 photo: Kei Okano


KAWS「Untitled (MBFB7)」2014年 ©KAWS photo: Farzad Owang

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