塩田千春 新作展 @ ケンジタキギャラリー / 名古屋


Chiharu Shiota Night Sky VII,VIII,IX (2017) thread on canvas, 200 x 420 cm (3 parts, 200 x 140 cm each) photo by Sunhi Mang ©️Chiharu Shiota

塩田千春 新作展
2017年9月1日(金)-10月21日(土)
ケンジタキギャラリー / 名古屋
http://www.kenjitaki.com/
開廊時間:11:00-13:00 / 14:00-18:00
休廊日:日、月、祝

ケンジタキギャラリーでは、第56回ヴェネツィア・ビエンナーレの日本館代表作家で、生と死という人間の根源的な問題に向き合い制作を続ける塩田千春の新作個展を開催する。

塩田千春(1972年大阪府生まれ)は、自らの経験から生まれ、内面的な物語としてはじまる記憶や感情に、制作過程を通して、ひとつの形、空間を与える作品を発表している。96年にドイツへ渡り、99年から現在に至るまでベルリンを拠点に活動している。2000年初頭よりドイツ、ヨーロッパを中心に本格的な発表を開始。2007年には神奈川県民ホールギャラリーで開催した個展『沈黙から』で芸術選奨文部科学大臣賞新人賞を受賞。以降も世界各地の美術館で個展を開催、オーディエンスチョイス賞を受賞した第1回キエフ国際現代美術ビエンナーレなど数多くの国際展に参加。

2015年には第56回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館展示として、キュレーターの中野仁詞とともに個展『掌の鍵』を開催。「記憶」を媒介して他者へと繋がる空間を、大量の赤い糸や日本、ドイツ、イタリアで募集した大量の鍵を使ってつくりだした。ヴェネツィア以降も、翌2016年のKAAT神奈川芸術劇場での帰国記念展『鍵のかかった部屋』のほか、アジア、中東、アメリカ、ヨーロッパと各地で作品を発表。現在、オランダの北ブラバンツ博物館で個展『ビトゥイーン・ザ・ライン』をはじめ、ヨーロッパの複数の都市で作品を発表しており、9月3日に開幕する奥能登国際芸術祭にも能登の塩づくりをテーマにした新作を発表する。また、近年は演劇における舞台美術にも精力的に取り組んでおり、舞台美術を手がけたオペラ『松風』の日本初演が来年2018年に東京の新国立劇場に決定している。

本展には、グレーに塗られたキャンバスに白い糸を編み込んだ新シリーズ「Night Sky」をはじめとする平面作品、船をモチーフにした立体作品など新作を発表。


Chiharu Shiota Endless Line VII, VIII, IX (2017) thread on canvas, 3 parts 140 x 80 cm each, photo by Sunhi Mang ©️Chiharu Shiota


Chiharu Shiota String Boat (2017) wood, red thread, 70 x 115 x 305 cm, photo by Sunhi Mang ©️Chiharu Shiota


Chiharu Shiota State of Being (Keys) (2017) metal frame, white thread, old keys, 80 x 45 x 45 cm, photo by Sunhi Mang ©️Chiharu Shiota

塩田千春「些細な思いが呼びさます共通記憶のスイッチ」(2010年9月)

奥能登国際芸術祭2017
2017年9月3日(日)-10月22日(日)
http://oku-noto.jp/

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