ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」 @ 横浜美術館ほか

ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」
2017年8月4日(金)-11月5日(日)
横浜美術館/横浜赤レンガ倉庫1号館/横浜市開港記念会館 地下 ほか
http://yokohama.art.museum/
http://akarenga.yafjp.org/
http://www.city.yokohama.lg.jp/naka/kaikou/
開場時間:10:00-18:00
ただし、10/27(金)、10/28(土)、10/29(日)、11/2(木)、11/3(金・祝)、11/4(土)は20:30まで開場(入場は閉場30分前まで)
休場日:第2・4木(8/10、8/24、9/14、9/28、10/12、10/26)

特設サイト:
http://www.yokohamatriennale.jp/2017/

横浜美術館では、2001年に開始し今回6回目となる現代アートの国際展『ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」』を開催する。

本トリエンナーレでは、「接続」と「孤立」をテーマに掲げ、急速なグローバル化、紛争や難民・移民問題、英国のEU離脱、ポピュリズムの台頭といった世界が抱える問題、相反する価値観が複雑に絡み合う世界の状況について考える。参加アーティストを38組+1プロジェクトとし、その多くが複数作品を展示することで、小さな個展群が緩やかにつながり、星座あるいは多島海を形作るよう構成。鑑賞者がそれぞれ、個々のアーティストの創作世界に深く触れつつ、その関係性について考えるきっかけを作る試みである。

今回参加するのは、アイ・ウェイウェイオラファー・エリアソンマウリツィオ・カテランら国際的に活躍する著名なアーティストから日本で初めて本格的に紹介されるワエル・シャウキーザオ・ザオイアン・チェンほか、カールステン・ヘラートビアス・レーベルガーアンリ・サラリクリット・ティラヴァーニャの4名が共同作品を、小沢剛宇治野宗輝シュシ・スライマンプラバワティ・メッパイルらが新作を発表する。アイ・ウェイウェイは、横浜美術館の外壁と柱に救命ボートと難民が実際に使用した救命胴衣を用いて、ジョコ・アヴィアントは独自の手法で編み上げた2000本のインドネシアの竹を使用して、大規模なインスタレーションを展開する。また、メイン会場の1つ、横浜赤レンガ倉庫1号館では、小沢剛やクリスチャン・ヤンコフスキーが日本の近代化の起点となった横浜の歴史や横浜をテーマにした作品を展示予定。

また、本展では、美術以外の「多ジャンルとの接続」「対話・協議」を重視し、構想会議メンバーにスハーニャ・ラフェル、スプツニ子!、高階秀爾、リクリット・ティラヴァーニャ、鷲田清一、養老孟司の6名を迎え、参加アーティストほか様々な分野の専門家による公開対話シリーズ「ヨコハマラウンド」を継続的に開催している。従来の社会の枠組みや価値観が大きく揺らぎつつある今日、世界の「接続」と「孤立」の状況について、アートを通じ多角的に考察する場となるだろう。チケットは、セット券購入によりBankART life Vや黄金町バザール2017も併せて鑑賞可能となる。

鑑賞券: 
一般 前売1,500円(当日1,800円)
大学・専門学校生 前売900円(当日1,200円)

セット券:
一般 前売2,100円(当日2,400円)
大学・専門学校生 前売1,500円(当日1,800円)

※購入方法など詳細は公式サイト参照。


アイ・ウェイウェイ(艾未未)
「安全な通行」2016
「Reframe」2016
ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(横浜美術館) 撮影:加藤健 © Ai Weiwei Studio
写真提供:横浜トリエンナーレ組織委員会

関連企画
公開対話シリーズ「ヨコハマラウンド」

ラウンド1「0と1の間にあるアート」
1月15日(日)
※終了
登壇者:養老孟司、布施英利

ラウンド2「創造と汚染」
3月25日(土)
※終了
登壇者:リクリット・ティラヴァーニャ、今福龍太、スプツニ子!

ラウンド3「島とオルタナティブ: 歴史・社会、医療、アート」
5月28日(日)
※終了
マップオフィス、稲葉俊郎、吉見俊哉

ラウンド4「繋がる世界と孤立する世界」
8月4日(金)-5日(土)
参加アーティストから20名程度を予定

ラウンド5「ガラパゴス考察」
8月26日(土)
ドミニク・チェン、長谷川眞理子

ラウンド6「新しい公共とアート」
9月18日(月・祝)
北山恒、内藤廣、西沢立衛、小林重敬

ラウンド7「我々はどこから来てどこへ行くのか?」
10月21日(土)
畠山直哉、平野啓一郎、小林憲正

ラウンド8「より美しい星座を描くために:アートの可能性とは?」
11月3日(金・祝)
構想会議メンバー+ディレクターズ

各会 総合進行:三木あき子
※日程、プログラム内容、登壇者は変更する場合あり


クリスチャン・ヤンコフスキー「重量級の歴史」2013 Photographer: Szymon Rogynski
Courtesy: the artist, Lisson Gallery

関連プログラム
BankART LifeⅤー観光~台湾・横浜・韓国

8月4日(金)-11月5日(日)
休館日はヨコハマトリエンナーレ2017に準ずる
開場時間:10:00 – 19:00  延長(トリエンナーレ終了時間+1時間) 
会場:BankART Studio NYK ほか
料金:ヨコハマトリエンナーレ2017「セット券」で鑑賞可能
BankART Life Vのみの入場は1,000円
http://www.bankart1929.com/

黄金町バザール2017 ーDouble Façade 他者と出会うための複数の方法
会期:[vol.1 ]8月4日(金)-9月13日(水)
[vol.2 ]9月15日(金)-11月5日(日)
休場日はヨコハマトリエンナーレ2017に準ずる
開場時間:11:00 – 18:30
会場:初黄・日ノ出町地区
料金:ヨコハマトリエンナーレ2017「セット券」で鑑賞可能
黄金町バザール2017のみの入場は700円/パスポート制、中学生以下無料
http://www.koganecho.net/koganecho-bazaar-2017/

※その他関連企画多数、詳細は公式サイト参照。


マウリツィオ・カテラン「スペルミニ」1997 Photo: Attilio Maranzano
Courtesy: Maurizio Cattelan’s Archive and Perrotin gallery


パオラ・ピヴィ「I and I(芸術のために立ち上がらねば)」2014 Photo: Guillaume Ziccarelli
Courtesy of the Artist & Perrotin


ワエル・シャウキー「十字軍芝居:聖地カルバラーの秘密」より 2015 ©Wael Shawky;
Courtesy Lisson Gallery


オラファー・エリアソン「Green light─アーティスティック・ワークショップ」2016
Co-produced by Thyssen-Bornemisza Art Contemporary Photo: Sandro E.E. Zanzinger / TBA21, 2016 ©Olafur Eliasson

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