ジェームズ・ウェリング『New Work』@ ワコウ・ワークス・オブ・アート


0808 (2015), inkjet print (Epson 9900 print on Museo Silver Rag paper) ©️James Welling, courtesy REGEN PROJECTS and WAKO WORKS OF ART

ジェームズ・ウェリング『New Work』
2017年9月9日(土)-10月14日(土)
ワコウ・ワークス・オブ・アート
http://www.wako-art.jp/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝

ワコウ・ワークス・オブ・アートでは、同画廊5年ぶり8回目となるジェームズ・ウェリングの個展を開催する。

ジェームズ・ウェリングは1966年アメリカ合衆国コネチカット州ハートフォード生まれ。現在はロサンゼルス在住。1970年代から写真を中心に「representation(表象)」とは何かをめぐる作品を制作、発表している。80年代初頭には、シンディ・シャーマンやリチャード・プリンスら、のちにピクチャーズ・ジェネレーションと呼ばれる世代のひとりとして注目される。これまでにドクメンタ9(1992)など数多くの展覧会に参加。2013年から2014年にかけて、それまでのキャリアを振り返る大規模な回顧展『Monograph』をシンシナティ美術館とロサンゼルスのハマー美術館で開催。2014年にはICPインフィニティ賞美術部門を受賞した。2017年も個展『Metamorphosis』がゲント現代美術館(S.M.A.K.)やクンストフォルム・ウィーンを巡回。開催中の第2回シカゴ建築ビエンナーレで新作を発表している。

本展では、最新映像作品「Seascape」(2017)をはじめ、「Choreograph」シリーズ(2014-2016)、「Meridian」シリーズ(2014-2015)、「Oak Tree」シリーズからの写真作品と、すべてアジア初公開の作品を発表する。「Seascape」は、日曜画家だった祖父が油彩画のために撮影していた1930年代に16ミリフィルムの海辺のモノクロ映像を元に、ウェリングが祖父の描いた油彩画から抽出したデジタルカラーサンプルを用いて着色し、ウェリングの兄の音楽家、ウィリアム・B・ウェリングがアコーディオン演奏による音楽と効果音を加えた映像作品。「Oak Tree」は樹齢300年のオークの木を撮影したもので、別のウェリング作品にも何度か登場しているモチーフで、1967年には水彩画も描かれている。フォトショップを取り入れた「Choreograph」や「Meridian」も含め、展覧会を通じて、ウェリングの近年のデジタル技術の積極的な導入やプリント機材の変化による新展開を紹介する。

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