イメージフォーラム・フェスティバル2016

2016年4月29日から5月6日の8日間にわたり、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムにて、映像を使用した幅広い表現を紹介する「イメージフォーラム・フェスティバル2016」が開催される。

海外からの招待作品を上映する「ニューフィルム・インターナショナル」では、ポップ・カルチャーと映像表現の関係と、ポートレートの臨界点に焦点をあてて、プログラムを構成。ポップ・カルチャーを民俗学的に考察し、そこに儀式的な集団的治療の機能を見出したマイク・ケリーの『デイ・イズ・ダン』をはじめ、ターナー賞受賞作家のマーク・レッキーの最新作『ドリーム・イングリッシュ・キッド 1964-1999』や昨年のヴェネツィア・ビエンナーレのベルギー館でヴィンセント・ミーセンが発表した『アン・デュ・トロワ』をはじめ、ジョン・メイブリーアイザック・ジュリアンらの作品を上映。また、チューリッヒでのダダ誕生から100年を記念して、フルクサスの短編映画集フルックス・フィルムを16ミリフィルムで上映する。

一方、日本招待部門の「ニューフィルム・ジャパン」では、山城知佳子が大野一雄を再現する川口隆夫のプロセスに密着しながら、沖縄を扱う山城自身のテーマへの糸口を追い求めた『創造の発端 —アブダクション/子供—』のほか、前田真二郎田名網敬一辻直之佐藤義尚七里圭の作品を上映。一般公募部門の「ジャパン・トゥモロウ」は、ノミネートされた14作品を上映。澤隆志、清恵子、ピップ・ショドロフの審査のもと、5月5日に入賞作品が決定する。

実験映画作家やビデオ・アーティストたちの表現の場として1970年にアンダーグラウンド・センターとして設立されたイメージフォーラムは、87年にそれまで開催していた「実験映画祭」に公募コンペティションを加え、イメージフォーラム・フェスティバルとして開催。以来、映像環境の変化の中で活動を続けてきた同フェスティバルが30年目を迎える。そこで、今回のイメージフォーラム・フェスティバルでは、上述したプログラムのほか、過去の公募部門の受賞作を中心に35作品を選び出し、10のプログラムからなる特集「ユニーク・エンカウンターズ」をイメージフォーラム・シネマテークで上映する。

そのほか、上映作品の内容や上映プログラムは公式ウェブサイトを参照。

イメージフォーラム・フェスティバル2016
http://imageforumfestival.com/2016/
※各会場の日程は最下部に記載


Above:マイク・ケリー「デイ・イズ・ダン」Courtesy of Electronic Arts Intermix (EAI) and Mike Kelley Foundation. Below:山城知佳子「創造の発端—アブダクション/子供—」.

東京チラシPDF
京都、福岡、名古屋、横浜チラシPDF

東京:2016年4月29日(金)-5月6日(金)
シアター・イメージフォーラム

京都|2016年5月14日(土)-5月22日(日)
会場:京都芸術センター

福岡|2016年6月3日(金)-6月5日(日)
会場:福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ

名古屋|2016年6月22日(水)-6月26日(日)
会場:愛知芸術文化センター アートスペースA・G

横浜|2016年7月16日(土)-7月18日(月)
会場:横浜美術館 レクチャーホール

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