サーチ・ギャラリーが、ロンドン現代美術館 (MOCA London) へ


Richard Wilson – Installation view of 20:50 (1987), used sump oil, steel dimensions variable.

2010年7月1日、イギリスの広告会社「サーチ&サーチ」の創業者で世界でも有数のコレクター、チャールズ・サーチ(67歳)が、引退時に自身が運営するサーチ・ギャラリーをそのコレクションの一部も含め国に手渡すことを発表した。サーチ・ギャラリーは新たにロンドン現代美術館(MOCA London)と名付けられる。時期についてはまだ明らかにされていない。現在詳細は政府と協議中とのことだが、美術館は今後も入場無料を続ける。サーチ・ギャラリーの公立化で、ロンドンにまた新たに公的な現代美術スペースが加わることとなる。

寄贈されるコレクションはトレイシー・エミン、グレイソン・ペリー、ジェイク・アンド・ディノス・チャップマンの作品や、リチャード・ウィルソンの大型重油インスタレーション「20:50」(1987)を含む。


Rupert Norfolk(現在サーチ・ギャラリーで行われている『Newspeak: British Art Now』展より)

サーチは、YBA(Young British Artists: ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)の作品をその活動初期から収集。ダミアン・ハーストの鮫のホルマリン漬けの作品「The Physical Impossibility of Death in the Mind of Someone Living」の最初の保有者でもあった。

『Newspeak: British Art Now』展のフォトレポートはこちら。

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