第2回次世代アート賞は、リネッテ・イアドム・ボアキエに


Lynette Yiadom-Boakye, installation view at The 11th Biennale de Lyon. Photo: ART iT

2012年12月7日、ピンチューク・アートセンターは第2回次世代アート賞をリネッテ・イアドム・ボアキエに授賞することを発表した。リネッテ・イアドム・ボアキエには賞金6万USドル(約485万円)に加え、新作の制作費4万USドル(約323万円)が与えられる。また特別賞はジョナタス・デ・アンドラデ、ミコル・アサエル、マルワ・アルサニオス、アハメット・オグ、レイヨン・タベットに与えられ、レジデンスプログラムのための資金が上限2万USドル(約161万円)まで提供される。
リネッテ・イアドム・ボアキエは1977年ロンドン生まれ。現在もロンドンを拠点に活動する。彼女の絵画にはフィクショナルもしくはアノニマスな黒人が描かれ、ごく自然に政治的意味合いが漂う。また、彼女は一枚の絵画に対して一日以上かけずに、喫緊ななにかを画面に捉えようとしている。これまでに第7回光州ビエンナーレ(2008)、第11回リヨン・ビエンナーレ(2011)、ニューミュージアム・トリエンナーレ(2012. ニューヨーク)などに参加、ロンドンのChisenhale Galleryでの個展(2012)も開催している。
各受賞者のほか、小泉明郎やヤン・シンら、最終選考に残った19名と2組の作品は来年1月6日まで同アートセンター(キエフ)にて展示されている。
同賞はウクライナのコレクター、ヴィクトル・ピンチュークが運営する同アートセンターにより2009年12月に設立され、35歳以下のすべてのアーティストを対象としている。最終審査は、同アートセンタージェネラル・ディレクターのエッカート・シュナイダーを含む、キャロライン・クリストフ=バカルギエフ、アグナルド・ファリアス、マッシミリアーノ・ジオーニ、キャロル・インホア・ルー、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト、ナンシー・スペクターの7名によって行なわれた。第1回目となった前回は次世代アート賞をシンシア・マルセレが、特別賞をミルチャ・ニコラエがそれぞれ受賞している。

Future Generation Art Prize:http://futuregenerationartprize.org/
Pinchuk Art Centre:http://pinchukartcentre.org/

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