フューチャージェネレーション・アートプライズ2017

2017年3月18日
2017年3月16日、キエフのピンチューク・アートセンターは、次世代を担うアーティストの発掘、評価、長期的な支援を目的としたフューチャージェネレーション・アートプライズのグランプリに南アフリカ共和国出身のディネオ・セシェー・ボパピを選出した。ボパピには賞金60,000ドルと新作制作費40,000ドルの総計100,000ドル(約1134万円)と、2018年のピンチューク・アートセンターでの個展の機会が与えられる。また、特別賞にはケニア出身のフィービー・ボズウェルが選出され、レジデンスプログラムのための資金上限20,000ドルが授与された。

ディネオ・セシェー・ボパピは1981年南アフリカ共和国リンポポ州のポロクワネ生まれ。ダーバン工科大学、アムステルダムのデ・アトリエーズを経て、2010年にコロンビア大学で修士号を取得。2000年代中頃より、実験的な映像作品やファウンドオブジェを用いたインスタレーションを発表。2008年には南アフリカ出身の若手アーティストを対象としたMTNニュー・コンテンポラリーズ美術賞を受賞、翌2009年にはニュー・ニュージアムの企画展『Younger Than Jesus』、2013年には第12回リヨン・ビエンナーレに参加するなど国際的な注目を集める。近年は植物や木材、土など自然素材を交えたインスタレーションを展開。昨年は第32回サンパウロ・ビエンナーレやモントリオール・ビエンナーレ、マラケシュ・ビエンナーレ6に参加、パレ・ド・トーキョーやニューヨークのアート・イン・ジェネラルで個展を開催している。

フューチャージェネレーション・アートプライズは、ヴィクトル・ピンチューク財団が2009年に設立。これまでにシンシア・マルセレ(2010)、リネッテ・イアドム・ボアキエ(2012)、ナスティオ・モスキート(2014)、カルロス・モッタ(2014)が受賞している(モスキートとモッタは同時受賞)。4度目の開催となった今回は138の国/地域から4,400以上の応募があり、7名の審査員が選んだ20組のアーティストに、35歳以下の若いウクライナ出身のアーティストを対象としたピンチューク・アートセンター賞2015の受賞者、オープン・グループを加えた21組のアーティストが最終候補者に残った(最終候補者リストは下部に掲載)。先月末に開幕した最終候補者による展覧会にて、国際審査員のニコラス・ボーム、イヴォナ・ブラズウィック、ビェルン・ヘルドフ、片岡真実、コーヨー・コウオー、ヨヘン・フォルツ、ジェローム・サンスが最終審査を行なった。

なお、最終候補者による展覧会は、ヴェネツィア・ビエンナーレ関連企画としてビエンナーレ開催中の同地に巡回する予定。


フューチャージェネレーション・アートプライズ
http://futuregenerationartprize.org/

フューチャージェネレーション・アートプライズ2017
2017年2月25日(土)-4月16日(日)
ピンチューク・アートセンター
http://pinchukartcentre.org/



最終候補者リスト
ンジデカ・アクニュリ・クロズビー(1983年ナイジェリア生まれ、アメリカ合衆国在住)
イヴァン・アゴテ(1983年コロンビア生まれ、フランス在住)
フィレレイ・バエズ(1980年ドミニカ生まれ、アメリカ合衆国在住)
ディネオ・セシェー・ボパピ(1981年南アフリカ生まれ、南アフリカ在住)
フィービー・ボズウェル(1982年ケニア生まれ、イギリス在住)
ヴィヴィアン・カックーリ(1986年ブラジル生まれ、ブラジル在住)
ソル・カレーロ(1982年ベネズエラ生まれ、ドイツ在住)
アスル・チャヴシオール(1982年トルコ生まれ、トルコ在住)
ワジコ・チャチュヒアーニ(1985年ジョージア生まれ、ドイツ在住)
カルラ・シャイム(1983年ブラジル生まれ、ブラジル在住)
クリスチャン・ファルスネス(1980年デンマーク生まれ、ドイツ在住)
EJ・ヒル(1985年アメリカ合衆国生まれ、アメリカ合衆国在住)
アンディ・ホールデン(1982年イギリス生まれ、イギリス在住)
リ・ラン(1986年中国生まれ、中国在住)
イブラヒム・マハマ(1987年生まれ、ガーナ在住)
レベッカ・モス(1991年イギリス生まれ、イギリス在住)
サーシャ・ピロゴヴァ(1986年ロシア生まれ、ロシア在住)
カミーラ・ジャナン・ラシード(1985年アメリカ合衆国生まれ、アメリカ合衆国在住)
マルティーヌ・シムス(1988年アメリカ合衆国生まれ、アメリカ合衆国在住)
ケマン・ワ・レフレーラ(1984年南アフリカ生まれ、南アフリカ在住)
オープン・グループ(2012年ウクライナ結成)

国際審査員
ニコラス・ボーム(パブリック・アート・ファンド ディレクター&キュレーター)
イヴォナ・ブラズウィック(ホワイトチャペル・アートギャラリー ディレクター)
ビェルン・ヘルドフ(ピンチューク・アートセンター・アーティスティックディレクター)
片岡真実(森美術館チーフキュレーター、第21回シドニー・ビエンナーレ キュレーター)
コーヨー・コウオー(ロー・マテリアル・カンパニー創設アーティスティックディレクター)
ヨヘン・フォルツ(第32回サンパウロ・ビエンナーレ キュレーター)
ジェローム・サンス(パレ・ド・トーキョー共同創設者、パーフェクト・クロスオーバー アーティスティックディレクター)

一次審査審査員
ダニエラ・カストロ(インディペンデント・キュレーター)
エリーズ・アタンガナ(インディペンデント・キュレーター)
ビェルン・ヘルドフ(ピンチューク・アートセンター・アーティスティックディレクター)
シャビール・フセイン・ムスタファ(シンガポール国立大学美術館キュレーター)
ダイアナ・ナウィ(マイアミ・ペレス美術館アソシエイト・キュレーター)
アンナ・スモラク(フューチャージェネレーション・アートプライズ2017キュレーター)
ガイア・テドーネ(インディペンデント・キュレーター)