岡山芸術交流2016

2016年10月9日、芸術を通じて国境や文化、世代を超えたさまざまな交流の創出を目指す国際芸術祭、岡山芸術交流2016が開幕する。

第1回目のアーティスティック・ディレクターに抜擢されたアーティストのリアム・ギリックは、多義的な意味を含む「開発(Development)」をテーマに掲げ、世界16カ国から31組のアーティストの作品を通じて、社会的、建築的、映画的、構造的な視点から「開発」についての疑問を提示していく。また、岡山市内の複数の展示会場をめぐる上で、岡山市と展示作品を眺める「カメラ」の役割を果たす観客と、鑑賞ツアーに参加し、グループとして機能する観客を想定した異なる2種類の順路が設定されている。

参加アーティストは、ギリックと同世代で90年代より第一線で活動してきたアンジェラ・ブロック、ドミニク・ゴンザレス=フォースター、ピエール・ユイグ、フィリップ・パレーノ、リクリット・ティラヴァーニャのほか、先行世代で1930年代生まれのロバート・バリー、ジョーン・ジョナス、そして、トリーシャ・バガ、ノア・バーカー、荒木悠、レイチェル・ローズ、キャメロン・ローランド、ハンナ・ワインバーガーといったギリックより20歳以上も若いアーティストなど幅広い世代から選出された。(各アーティストの展示会場は下記リストを参照)ART iTでは開幕に合わせて、レイチェル・ローズのインタビューを公開。会期中にホセ・レオン・セリーヨのインタビューを公開予定。(過去に収録したリアム・ギリックを含む7組の参加アーティストへのインタビューは下記リストの各リンク先を参照)

会期中のイベントは、初日のリアム・ギリックと来日作家によるアーティストトークに加えて、10月10日には島袋道浩と野村誠による本展出品の新作に関するトークとライブ、眞島竜男、下道基行、荒木悠のアーティストトークを開催(日時未定)。そのほか、芸術祭の基盤整備に関するシンポジウムとして、「瀬戸内アートリージョンの可能性(仮)」(10月10日)、「芸術祭の隆盛と地域課題(仮)」(11月13日)、第1回目のテーマ「開発」について、薩涼寺住職と岡山市長が話し合う鼎談などを予定している。(詳細は公式ウェブサイトを参照)

岡山芸術交流2016
2016年10月9日(日)-11月27日(日)
http://www.okayamaartsummit.jp/
開催時間:9:00-17:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、10/10は開館)


LAWRENCE WEINER 1/2 BEGUN 1/2 FINISHED WHENSOEVER photo: Masahiro lkeda ©岡山芸術交流実行委員会

A. 旧後楽館天神校舎跡地
荒木悠、トリーシャ・バガ、ノア・バーカー、アナ・ブレスマン ピーター・サヴィル、ホセ・レオン・セリーヨライアン・ガンダー、メラニー・ギリガン、ロシェル・ゴールドバーグ、フィリップ・パレーノ、キャメロン・ローランド、下道基行、アントン・ヴィドクル、アニカ・イ、リアム・ギリック

B. 岡山県天神山文化プラザ
ノア・バーカー、眞島竜男、カーチャ・ノヴィスコーワ、サイモン・フジワラ

C. 岡山市立オリエント美術館
ロバート・バリー、アンジェラ・ブロック、ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイスジョーン・ジョナス、ローレンス・ウィナー

D. 旧福岡醤油建物
ノア・バーカー、アンジェラ・ブロック

E. シネマ・クレール 丸の内
ノア・バーカー、ドミニク・ゴンザレス=フォースター、ローレンス・ウィナー
※ドミニク・ゴンザレス=フォースターの作品は12:15-13:45の1日1回上映

F. 林原美術館
ノア・バーカー、ピエール・ユイグ、レイチェル・ローズ

G. 岡山城
ノア・バーカー、ホルヘ・パルド、島袋道浩、リクリット・ティラヴァーニャ

H. 岡山県庁前広場
アーメット・オーグット、ハンナ・ワインバーガー

岡山市内各所
マイケル・クレイグ=マーティン、ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス、ライアン・ガンダー、フィリップ・パレーノ、リアム・ギリック


Peter Fischli David Weiss How to work better photo: Masahiro lkeda ©岡山芸術交流実行委員会

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