ヨコハマトリエンナーレ2014、参加アーティスト発表

2014年4月22日、横浜トリエンナーレ組織委員会はヨコハマトリエンナーレ2014に関する第4回目の記者会見を横浜美術館レクチャーホールで開催した。アーティスティックディレクターの森村泰昌が展覧会構成や参加アーティストを発表。今回発表された55組の参加アーティストのうち、笠原恵実子とトヨダヒトシが登壇し、ヴィム・デルボアからのビデオメッセージが寄せられた。

レイ・ブラッドベリのSF小説『華氏451度』(1953)に由来するタイトル「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」を掲げるヨコハマトリエンナーレ2014では、序章に始まり、11の挿話からなる「忘却の海」での漂流記が、横浜美術館及び新港ピアにて展開する。さまざまな方角から流れ着いた漂流物が、ヨコハマトリエンナーレ2014という場で一瞬遭遇し、別離していくというコンセプトのもと、開催時期の重なる「札幌国際芸術祭2014」や「第5回福岡アジアトリエンナーレ」も横浜に漂着した芸術祭として参加する。

前回発表された7組のアーティストに続き、新たに55組の参加アーティストを発表。会場構成及び各章参加アーティストは以下の通り。また、現在調整中のアーティストを含め、最終的には約70組のアーティストが参加する予定。

横浜美術館前
序章:アンモニュメンタルなモニュメント
ヴィム・デルボア、ギムホンソック

グランドギャラリー
序章:世界の中心にはなにがある?
マイケル・ランディ

横浜美術館展示室
第1話:沈黙とささやきに耳をかたむける
カジミール・マレーヴィチ、アグネス・マーティン、プリンキー・パレルモ、ジョシュ・スミス、カルメロ・ベルホネ、木村浩、ルネ・マグリット、マルセル・ブロータース、ヴィヤ・セルミンス、イザ・ゲンツケン、フェリックス・ゴンザレス=トレス、村上友晴、イアン・ウィルソン

第2話:漂流する教室にであう
釜ヶ崎芸術大学

第3話:華氏451はいかに芸術にあらわれたか
Moe Nai Ko To Ba、大谷芳久コレクション、松本竣介、奈良原一高、エリック・ボードレール、ドラ・ガルシア、マイケル・ラコウィッツ、エドワード&ナンシー・キーンホルツ

第4話:たった独りで世界と格闘する重労働
福岡道雄、中平卓馬、アリギエロ・ボエッティ、ザン・エンリ[張恩利]、毛利悠子、サイモン・スターリング、吉村益信、和田昌宏

第5話:非人称の漂流(仮題)

第6話:おそるべき子供たちの独り芝居
ジョセフ・コーネル、坂上チユキ、松井智恵、アリーナ・シャポツニコフ、ピエール・モリニエ、アンディ・ウォーホル、グレゴール・シュナイダー

第7話:光にむかって消滅する
三嶋安住+三島りつ惠

屋外
第8話:漂流を招きいれる旅、漂流を映しこむ海
高山明、トヨダヒトシ

横浜美術館/新港ピア
第9話:「華氏451度」を奏でる(仮題)
札幌国際芸術祭2014

第10話:洪水のあと(仮題)
福岡アジア美術トリエンナーレ

新港ピア
第11話:忘却の海に漂う
やなぎみわ、土田ヒロミ、殿敷侃、メルヴィン・モティ、バス・ヤン・アデル、ジャック・ゴールドスタイン、アナ・メンディエータ、アクラム・ザタリ、イライアス・ハンセン、ヤン・ヴォー、笠原恵実子、葛西絵里香、キム・ヨンイク、松澤宥、大竹伸朗、日埜直彦

そのほか、フランソワ・トリュフォー監督の『華氏 451』(1966)の特別上映、横浜美術館の16mmフィルムアーカイヴ、参加アーティストの映像作品など約30タイトルで構成された映像プログラムが、会期中に横浜美術館レクチャーホールにて上映される。

また、「まちにひろがるトリエンナーレ」として、BankART Studio NYK、急な坂スタジオといった横浜臨海部の創造界隈拠点における開催プログラムとの各会場間の無料バスの運行やセット券の販売などの連携をはじめとする横浜市内の文化活動との広報連携、小中高生のためのプログラム、第1回より続くサポーター(市民ボランティア)など、アートの側面から横浜のまちづくりへの寄与を目指す。

横浜トリエンナーレ:http://www.yokohamatriennale.jp/


ヨコハマトリエンナーレ2014「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」
2014年8月1日(金)-11月3日(月・祝)
横浜美術館、新港ピア
http://www.yokohamatriennale.jp/2014/
開場時間:10:00-18:00(8/9、9/13、10/11、11/1は20:00まで)入場は閉場30分前まで
休場日:第1、3木曜(8/7、21、9/4、18、10/2、16)

カタカナ表記は主催者資料に基づく

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