札幌国際芸術祭2017

2017年8月5日

モエレ沼公園

2017年8月6日より、札幌国際芸術祭2017(SIAF2017)が開幕する。2014年に続く二度目のSIAF2017では、ゲストディレクターに音楽家の大友良英を迎え「芸術祭ってなんだ?」をテーマに10月1日までの57日間にわたって札幌市内21箇所の会場で展開する。

SIAF2017では、イサム・ノグチが「人間が傷つけた土地をアートで再生する」と取り組んだモエレ沼公園を「はじまりの地」に位置づける一方で、札幌芸術の森を大友自身が二十代の頃に大きな影響を受けたクリスチャン・マークレーをはじめ、音楽と美術のあいだから生まれた作家による展示を配し、両エリアに挟まれた札幌のまちなかを中心に、市内のいたるところで共振、共鳴を生み出そうと試みる。

モエレ沼公園エリアでは、大友良英+青山泰知+伊藤隆之による百台以上もの中古のレコードプレーヤーを使用した作品「without records」の新作や松井紫朗の彫刻作品、ナムジュン・パイクのアートロボット「K-567」などを屋内空間に展示。また、SIAFラボが宇宙の文化芸術活用を推進するプロジェクトARTSAT大黒淳一らと共同した作品を発表。「RE/PLAY/SCAPE」をテーマにイサム・ノグチの視点を現代へとつなぐプロジェクトを展開する。




大友良英+青山泰知+伊藤隆之「without records - mot ver. 2015」2015年、撮影:丸尾 隆一



クリスチャン・マークレー「Studies for Variations on a
Silence (project for a recycling plant) Tokyo」2005年 © Christian Marclay / Courtesy of Gallery Koyanagi,Tokyo and Paula Cooper Gallery, New York



札幌芸術の森エリアでは、札幌芸術の森でクリスチャン・マークレー刀根康尚鈴木明男らによる展覧会「NEW LIFE:リプレイのない展覧会」を行なうほか、前回に引き続き参加する毛利悠子がインスタレーション作品「そよぎ またはエコー」を芸術の森に隣接する札幌市立大学芸術の森キャンパスで発表。

SIAF2017の主要なエリアとして位置づけられた、まちなかエリアでは、北専プラザ佐野ビルで端聡の作品展示やインターネットストリーミング放送局DOMMUNEのサテライトスタジオの開局。SIAF2017終了後に解体予定のAGS6・3ビルで堀尾寛太の展示。金市舘ビルで梅田哲也の展示。北海道教育大学アーツ&スポーツ文化複合施設HUGでさわひらき、札幌大通地下ギャラリー500m美術館で中崎透の展示。




さわ ひらき 参考画像



中崎透 × 青森市所蔵作品展「シュプールを追いかけて」の
展示風景、2014年 Photo:NISHIKAWA Koji



札幌駅エリアでは、北海道大学総合博物館で吉増剛造の展示、JRタワープラニスホールで札幌デザイン開拓使を辿る展示を開催。

資料館エリアでは、札幌資料館で札幌を拠点に1983年より世界の先鋭的な音楽を紹介してきた、沼山良明主宰のNMA(NOW MUSIC ARTS)のアーカイブを公開。札幌市教育文化会館では8月16、19、20日の3日間、特別協力プログラムとして、マームとジプシーの札幌公演を実施する。

円山エリアでは、札幌市円山動物園でクワクボリョウタの代表作「LOST」シリーズを発表。札幌宮の森美術館で石川直樹の個展「New Map for North」を開催。

中島公園エリアでは、TOON cafe / galleryで、2014年のマレーシア・ぺナン島リサーチから2017年のカンボジア・バッタンバンリサーチまで、音楽と美術その「あいだ」にある未知なる表現を追い求め続けたAsian Sounds Researchプロジェクトの活動を振り返るアーカイブ展を開催。

そのほか、大風呂敷プロジェクトをはじめ、数多くの作品展示、イベント、プログラムが繰り広げられる。


札幌国際芸術祭2017
2017年8月6日(日)-10月1日(日)
http://siaf.jp/




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