第12回上海ビエンナーレのチーフキュレーター決定

2017年11月15日、上海当代芸術博物館学術委員会は、来年11月に開幕する第12回上海ビエンナーレのチーフキュレーターに、メキシコ自治大学付属現代美術館[MUAC]チーフキュレーターのクアウテモック・メディナを任命したと発表した。

クアウテモック・メディナ(1965年メキシコシティ生まれ)は、上述したメキシコ自治大学付属現代美術館のチーフキュレーターを務めるほか、1993年より同大学美学研究所に研究員として所属し、同大学の授業も担当している。2013年には現代美術に貢献したキュレーターに与えられるウォルター・ホップス賞を受賞。2002年から2008年まで、テート・モダンのラテンアメリカ美術コレクションの初代アソシエイト・キュレーターを務めた。これまでにフランシス・アリスのリマでのプロジェクト「When Faith Moves Mountains」(2001)、『The Age of Discrepancies, Art and Visual Culture in Mexico 1968–1997』(2007-2008、共同キュレーション)、2009年の第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ・メキシコ館のテレサ・マルゴレスの個展、スペイン、ムルシアのサラ・ベロニカスでの1年間のプロジェクト『Dominó Canibal (Cannibal Dominoes)』、マニフェスタ9(2012)などを手がけている。また、2013年には広島市現代美術館で『フランシス・アリス展』の関連イベントとして、特別講演会を開催した。

メディナはキュレーションにおける幅広い経験や豊富な歴史的知識、ラテンアメリカのアートに対する膨大な研究に基づいた実践を通じて、21年目を迎える上海ビエンナーレに新たな視点をもたらすことを期待されている。なお、第12回展は上海当代芸術博物館を舞台に2018年11月10日から2019年3月10日まで開催する。総合テーマは年内に発表される予定。

第12回上海ビエンナーレ
2018年11月10日(土)-2019年3月10日(日)
上海当代芸術博物館
C:クアウテモック・メディナ

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