「日産アートアワード2017」開催決定


毛利悠子(2015グランプリ受賞者) カムデン・アーツ・センターオープンスタジオ Courtesy the artist and Camden Arts Centre

2017年2月13日、日産自動車株式会社は将来性ある、優れた日本のアーティストの活動支援、次世代へと続く日本の文化発展を目的とした「日産アートアワード」の3回目の開催決定を発表した。

日産アートアワードは、日本自動車株式会社が創業80周年を迎えた2013年に「人々の生活を豊かに」というビジョンのもとに設立した。同アワードはその継続と作品の蒐集を通じて、国際的なアートシーンにおける日本現代美術の参照点となることを目指す。第1回の受賞者には宮永愛子が選出され、2015年の第2回では受賞者の毛利悠子に賞金のほか、ロンドンでの滞在制作の機会が与えられた。受賞者同様、ファイナリストに残ったアーティストはその後も国内外で活躍しており、第2回のファイナリストのひとり、岩崎貴宏は第57回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館での個展が控えている。

選考プロセスは、キュレーターを中心とした候補者推薦委員が過去2年間の活躍を参考にそれぞれアーティスト3名をノミネートし、森美術館館長の南條史生を委員長とする国際審査委員会による書類審査によって5名のファイナリストが選出される。ファイナリストにはそれぞれ賞金100万円と作品制作費100万円が支給され、2017年9月に開催される展覧会の展示作品を国際審査委員会が審査し、グランプリを決定する。グランプリ受賞者には賞金300万円(ファイナリストの賞金100万円を含む)と海外レジデンスの機会、副賞としてトロフィーが与えられる。

3度目の開催となる日産アートアワード2017は、ヨコハマトリエンナーレ2017の開催期間中にBankART Studio NYKにて開催(9月16日から11月5日)。なお、9月にYCCヨコハマ創造都市センター1階ギャラリーでは、日産自動車のコレクション展示を行なう予定。

日産アートアワード
http://www.nissan-global.com/JP/CITIZENSHIP/NAA/

日産アートアワード2017
2017年9月16日(土)-11月5日(日)
会場:BankART Studio NYK 2F

国際審査委員会
南條史生(森美術館館長)※審査委員長
ジャン・ド・ロワジー(パレ・ド・トーキョー館長)
キム・ソンジョン(アートソンジェセンターディレクター、Samuso ディレクター)
ジェシカ・モーガン(DIA美術財団館長)
ローレンス・リンダー(カリフォルニア大学バークレー美術館、パシフィック・フィルム・ アーカイブ館長)

候補者推薦委員
橋本梓(国立国際美術館主任研究員)
橋本誠(アートプロデューサー/一般社団法人ノマドプロダクション代表理事)
服部浩之(インディペンデント・キュレーター)
飯田志保子(インディペンデント・キュレーター/東京藝術大学 准教授)
ルーベン・キーハン(クイーンズランド・アートギャラリー|ブリスベン近代美術館アジア現代美術キュレーター)
木村絵理子(横浜美術館主任学芸員)
北出智恵子(金沢21世紀美術館キュレーター)
ロジャー・マクドナルド(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]副ディレクター)
成相肇(東京ステーションギャラリー学芸員)
高橋瑞木(MILL6 FOUNDATION シニアキュレーター)


石田尚志(2015ファイナリスト) 日産グローバル本社展示風景

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