六本木に新しい商業施設complex665がオープン

2016年10月21日、東京・六本木に小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリーが入居する新しい商業施設「complex665」がオープンする。3つのギャラリーは同じく21日から開幕する六本木アートナイトに参加し、21日、22日の二日間は21:00まで営業を行なう。

小山登美夫ギャラリーは、北参道から移転し、同建物2Fにムトカ建築事務所が内装設計を手掛けた新しい空間を開設。移転第1弾の展覧会は、写真家・映画監督の個展『Light of』。花火や野外フェスにおける暗闇で煌めく光を対象としたシリーズに、蜷川は「光の軌跡に手を伸ばす 空はおそろしいほど、深く青く高い 光を捕まえたい 助けを求めるその刹那、私達は幸福のなかにいる」と言葉を寄せる。10月22日には、蜷川実花と町口覚(デザイン事務所「マッチアンドカンパニー」主宰)の対談を、写真評論家の飯沢耕太郎をモデレーターに開催する。(詳細はギャラリー公式ウェブサイトを参照)

三宿からの移転となるシュウゴアーツは、同建物2Fの新しいスペースでの活動の指針として「ギャラリー的冒険」を掲げ、青木淳の内装設計による「原っぱ」的空間で、展覧会毎にアーティストと共に空間全体をつくりだすプログラムに挑戦する。その挑戦の最初の試みとなるのは、80年代より絵画の可能性を真摯に探求してきた小林正人の新作個展『Thrice Upon A Time』。10月21日には、モデレーターに東京国立近代美術館主任研究員の保坂健二朗を迎え、小林正人と青木淳のトークショーを開催する。(詳細はギャラリー公式ウェブサイトを参照)

タカ・イシイギャラリー 東京は、北参道のスペースを残したまま、同建物3Fのテラスを望む108平米の空間にギャラリースペースを開設。内装設計をブロードビーンが、テラスの植栽をセコイア・ワークスが手掛ける。オープニング展では、国内外を拠点に活動するギャラリー・アーティスト20名によるグループ展『Inaugural Exhibition: MOVED』を開催。なお、タカ・イシイギャラリーは、同じくブロードビーンの内装設計で同建物1Fにビューイング・ルームを開設する。

complex665がオープンする六本木エリアは大規模な都市開発により、森美術館、国立新美術館、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHTといった美術館が次々に開館。美術館以外にも、オオタファインアーツやワコウ・ワークス・オブ・アート、YKG Gallery、禅フォトギャラリーが入居するピラミデビル、IMAコンセプトストアやタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルムなどが入居するAXISビルなどが点在している。


Mika Ninagawa Light of (2015) © mika ninagawa

蜷川実花『Light of』
2016年10月21日(金)-12月3日(土)
小山登美夫ギャラリー
http://tomiokoyamagallery.com/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝


Masato Kobayashi Unnamed #56 (2016) photo by Shizuka Kobayashi, copyright the artist, courtesy of ShugoArts

小林正人『Thrice Upon A Time』
2016年10月21日(金)-12月4日(日)
シュウゴアーツ
http://shugoarts.com/
開廊時間:11:00-19:00(日曜は12:00-18:00)
休廊日:月、祝


Ei Arakawa in collaboration with Dan Poston, Stefan Tcherepnin How to DISappear in America: The Museical (2016) photo by Gayla Fierman

『Inaugural Exhibition: MOVED』
2016年10月21日(金)-11月19日(土)
タカ・イシイギャラリー 東京
http://www.takaishiigallery.com/
参加作家:荒川医、荒木経惟、トーマス・デマンド、エルムグリーン&ドラッグセット、ルーク・ファウラー、マリオ・ガルシア・トレス、五木田智央、畠山直哉、法貴信也、伊藤存、木村友紀、クサナギシンペイ、前田征紀、森山大道、村瀬恭子、シルケ・オットー・ナップ、スターリング・ルビー、竹村京、登山博文、ケリス・ウィン・エヴァンス
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝

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