2018年4月、国内唯一の国立の映画専門機関「国立映画アーカイブ」が誕生

2018年2月6日、東京国立近代美術館フィルムセンターが、2018年4月に独立行政法人国立美術館の6番目の組織、映画専門機関「国立映画アーカイブ」として新たな位置づけで設置されることが発表された。

これまで東京国立近代美術館の1部門として、映画の収集、保存、公開、活用を続けてきたフィルムセンターは、今回、ほかの国立美術館と同格の「国立映画アーカイブ」に改組し、「映画を残す、映画を活かす。」をミッションの下、映画文化振興のためのナショナルセンターとして一層の機能強化を図る。映画博物館の充実や上映、展示の地域連携のための「映画を保存、公開する拠点」、新進的映画や若手クリエイターへの支援といった教育、普及のための「映画の文化・芸術振興拠点」、国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)との国際連携により、国内外への配信や幅広い観客に日本映画の鑑賞機会を提供する「映画による国際交流拠点」といった3本の柱を核に、収集、保存、公開、活用を一本化していく。

館長には現・東京国立近代美術館フィルムセンター特定研究員の岡島尚志が就任し、広く外部から助言を得るため、映画界からのアドバイザーや産官学関係者からなる機能強化会議(仮)などの体制を整えていく。

なお、東京国立近代美術館フィルムセンターでは、現在、『発掘された映画たち2018』を開催している。『皇太子渡欧映画 総集篇[仮題]』『東宮殿下御外遊 實况 大正十年』や日露戦争、関東大震災を記録した映像や短命の映画規格のフィルムで記録された映像、1960年代に製作された独立プロの作品など、数々の貴重な作品を上映している。また、展示室では『ポスターでみる映画史 Part 3 SF・怪獣映画の世界』を開催している。

国立映画アーカイブhttp://www.nfaj.go.jp/

発掘された映画たち2018
2018年1月30日(火)-3月4日(日)
東京国立近代美術館フィルムセンター
http://www.momat.go.jp/fc/
企画詳細URL:http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/hakkutsu2018-2/
会場:大ホール
定員:310名(各回入替制・全席自由席)

ポスターでみる映画史 Part 3
SF・怪獣映画の世界

2018年1月4日(木)-3月25日(日)
東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(7階)
開室時間:11:00-18:30 入室は閉室30分前まで
休室日:月

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