韓国美術家賞2017、最終候補発表

2017年3月16日、韓国国立現代美術館は、韓国現代美術における最も重要な賞のひとつとして知られる韓国美術家賞2017(共催:SBS財団)の最終候補として、パク・ギョングン、ペク・ヒョンジン、ソン・サンヒ、サニー・キムの4名を発表した。

韓国美術家賞は前身の「Artist of the Year」を引き継ぐ形で、2012年に韓国国立現代美術館とSBS財団が設立。韓国現代美術に多大なる貢献をもたらし、新しいヴィジョンや可能性を探求するアーティストの発掘、支援を目的としている。運営委員会が依頼した推薦委員に選ばれた4名は、2017年9月18日に韓国国立現代美術館で開幕する展覧会『韓国美術家賞2017』に向けて、同美術館の協力とSBS財団による4,000万ウォン(約400万円)の新作制作費の支援を受けながら、作品制作を行なう。バルトロメウ・マリ、ジェシカ・モーガン、フィリップ・ピロット、キム・ホンヒの4名からなる審査委員が展覧会のプレゼンテーションをもとにグランプリを決定する。グランプリには賞金1,000万ウォン(約100万円)とドキュメンタリー映像制作依頼の権利が与えられる。

これまでに、ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ、コン・ソンフン、ノ・スンテク、オー・インファン、mixriceが受賞。なお、韓国国立現代美術館とSBS財団は、韓国美術家賞受賞者および最終候補者のための海外活動基金を設立し、4年以内に国外のプロジェクト制作費として、上限2,000万ウォン(約200万円)の支援を実施している。2015年にムン・キョンウォン&チョン・ジュンホが第56回ヴェネツィア・ビエンナーレ韓国館で発表した作品制作を支援(ストックホルムのマガザンIIIで開催予定の個展『News from Nowhere』の支援に継続)。そのほか、第13回シャルジャ・ビエンナーレに参加するク・ドンヒ、第57回ヴェネツィア・ビエンナーレに参加するイ・スギョン、アトランティック・プロジェクト2017-2018に参加するチャン・ジアの支援が確定している。

最終候補4名は、2017年9月18日から2018年2月18日にかけて韓国国立現代美術館で開催される展覧会『韓国美術家賞2017』に新作を発表する。

韓国美術家賞http://koreaartistprize.org/

最終候補
パク・ギョングン|Kelvin Kyungkun Park(1978)
ペク・ヒョンジン|Bek Hyunjin(1972)
ソン・サンヒ|Song Sanghee(1970)
サニー・キム|Sunny Kim(1969)

審査員
バルトロメウ・マリ(韓国国立現代美術館)
ジェシカ・モーガン(Dia美術財団ディレクター)
フィリップ・ピロット(ポルティクス ディレクター)
キム・ホンヒ(前ソウル市立美術館ディレクター)

歴代受賞者および最終候補
2016|mixrice、キム・ウル、バク・スンウ、ハム・ギョンア
2015|オー・インファン、キム・キラ、ナ・ヒュン、ハ・テボム
2014|ノ・スンテク、ク・ドンヒ、キム・シニル、チャン・ジア
2013|コン・ソンフン、シン・ミギョン、チョ・へジョン、ハム・ヤンア
2012|ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ、ギム・ホンソック、イ・スギョン、イム・ミヌク

Copyrighted Image