VOCA展2017、各賞受賞者発表


幸田千依「二つの眼を主語にして」

2016年12月13日、VOCA展実行委員会は全国の美術館学芸員、研究者、ジャーナリストなどから推薦された35名のアーティストから、東京出身の画家、幸田千依を最高賞であるVOCA賞に決定したと発表した。

幸田千依は1983年東京都生まれ。2007年に多摩美術大学絵画学科を卒業している。完成した絵画の展示のみならず、制作過程を見せることにも関心を持ち、さまざまな場所を移りながら、滞在制作を中心とした活動を行なっている。近年の主な活動に、熊本・つなぎ美術館の「アーティストインレジデンスつなぎ2016」や大原美術館でのアーティストインレジデンス「ARKO2015」、『アートと都市を巡る横浜と台北』(BankART NYK、横浜)、『温泉混浴世界2015』(大分)、アーツ前橋・磯部湯活用プロジェクトなどがある。

VOCA奨励賞には上田良鈴木基真、佳作賞には青木恵美子村上華子が選ばれ、青木は大原美術館が独自の選考で選ぶ大原美術館賞との同時受賞となった。VOCA展は、平面美術の領域で国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に1994年から毎年開催されており、24回目となる『VOCA展2017—新しい平面の作家たち—』は上野の森美術館で2017年3月11日(土)から3月30日(木)まで開催される。

選考委員は、建畠晢(選考委員長/多摩美術大学学長)、本江邦夫(多摩美術大学教授)、島敦彦(愛知県美術館館長)、光田由里(DIC川村記念美術館学芸課長)、柳沢秀行(大原美術館学芸課長)が務めた。

『VOCA展2017—新しい平面の作家たち—』
2017年3月11日(土)-3月30日(木)
上野の森美術館
http://www.ueno-mori.org/

出品作家(50音順)
青木恵美子、浅野有紀、池平徹兵、上田良、小野さおり、加納俊輔、川角岳大、菊谷達史、来田広大、国松希根太、幸田千依、齋藤瑠璃子、坂口竜太、佐竹真紀子、篠原愛、鈴木基真、高田K子、高松明日香、武内明子、田島大介、田中秀和、照沼敦朗、土井沙織、仲田絵美、南条嘉毅、Nerhol(田中義久、飯田竜太)、東畠孝子、益永梢子、松尾勘太、松田啓佑、村上華子、村田宗一郎、屋宜久美子、矢野佑貴、米田拓朗

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