東京都庭園美術館の新プログラム「TTM: IGNITION BOX」開催

2015年1月17日より、昨年11月にリニューアルオープンした東京都庭園美術館の新しいプログラム「TTM: IGNITION BOX」の第一弾として、アートプロデューサーの相馬千秋のディレクションで、藤井光が演出を手掛けたプログラム『饗宴のあと アフター・ザ・シンポジウム』が開催される。

「TTM: IGNITION BOX」は、同美術館を舞台に映像、音楽、メディアアートが交差する東京発の多様なパフォーミング・アーツを紹介すべくリニューアルオープンと同時に立ち上げられた。本企画のディレクションを行なう相馬のほか、ヴィデオアーティストの河合政之ディレクションの『ライヴパフォーマンスとしてのヴィデオアート』は2月7日、キュレーター兼映像作家の澤隆志ディレクションの『Sprout:レンズ系とジェネ系の世紀、ふたつの黎明』は3月22日、音楽家のマイア・バルーディレクションの『マイア・バルーLIVE』は3月39日、4月4日、4月5日に開催される。(各プログラム詳細は公式ウェブサイトを参照)

相馬がディレクションを務める本企画は、開館30周年記念展として同美術館で開催される『幻想絶佳:アール・デコと古典主義』の会期中(1月17日-4月7日)毎日実施される。今回発表されるのは、戦前は皇族の邸宅、戦後は外務大臣公邸、高度成長期はプリンスホテル迎賓館として使用された東京都庭園美術館本館の歴史に着目した作品。観客はヘッドフォンを装着して館内を回遊しながら、この日本近代史の表舞台であった歴史的建造物を「記憶の器」と捉え、あり得たかも知れない過去、現在、未来の3つの時間が交錯するフィクションの中で「観客/登場人物」として「饗宴のあと」を体感する。

本作品の演出・テキストを手掛けたのは、映画『ASAHIZA 人間は、どこへ行く』(2013)の監督、「プロジェクトFUKUSHIMA!」(2012)の映像などで知られる藤井光。また、テキストは『歓待』(2010)や『ほとりの朔子』(2013)を手掛けたことで知られる映画監督の深田晃司が共同執筆、作曲家で映画音楽なども手掛ける鈴木治行が音楽として参加している。

TTM:IGNITION BOX(イグニションボックス)2015
PROGRAM_D『饗宴のあと アフター・ザ・シンポジウム』
2015年1月17日(土)-4月7日(火)
東京都庭園美術館
https://www.teien-art-museum.ne.jp/

幻想絶佳:アール・デコと古典主義
2015年1月17日(土)-4月7日(火)
東京都庭園美術館
https://www.teien-art-museum.ne.jp/

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