山本基
アーティスト
オープニングでのハプニング!
先週の土曜日。
パリでの一週間の制作を終え、いよいよ個展のオープニングだ。小雨にもかかわらず駆け付けてくれた皆さん、有り難うございました。


私の作品は床に塩を用いて描くインスタレーション。いくら注意書きを貼っても、毎回触られたり踏まれたり。会期中、壊れないことはまずないと言っていい。おまけに今回は会場が狭いこともあり、ワイヤーなどの結界は設けなかった。

オープニングが始まって約10分。おじいさんが入ってきた。ちょっと、あぶない雰囲気だなあと思っていたその時、作品の中を歩き始めた。
「あ〜、そこ、だめだめ!」
会場が静まりかえる。
踏み込んだ場所に駆け寄り、おじいさんの手を取って一緒に作品の外に出る。足跡を数えると、一、二、、、五歩。修正時間は一時間くらいだろうか。今日はたっぷり飲んでやるぞ!と思っていたが、作業着に着替え、さっそく修正を開始。足跡の部分だけでなく、自分が座るだけのスペースを思い切って取り除く。
まあ、ちょっと残念ではあるけれど、パフォーマンスにもなるしね。それに、故意ではないのだから仕方がない。これはあくまで、私を含めた管理する側の責任だ。
そして、こういったアクシデントは私の展示にはつきものなのだ。誰に頼まれた訳でもないのに、いかにも床の模様に見える作品を作っているのだから(笑)。もちろん作品が維持されることがベストではあるけれど、このような変化を受け入れて、前向きに解決を試みることこそ、私の作品の核でもある。
私は作品の中に設定したある場所。それは自分の大切な思い出の場所なのだが、それと入口がつながっていて欲しいと願いながら塩で道を描いている。しかし、いくら想いを強く持っていたとしても、線は周りの環境に大きく左右される。例えば、床の凸凹や湿度、そして今回のようなアクシデントだ。これらの出来事によって、それまで開かれていた道が閉じたり、閉じていた道が開かれたりする。自分が望むことも、望まないことも、私たちには起こりうる。だから、それを受け入れた上で、願いながら描く。これら全ての過程を含めたかたち。それこそが私の目指す、私のかたちだ。
と、なんだか長くなってしまったが、とにかく作品を踏んでしまったおじいさんに、このことを伝えたかった。おじいさんが悪いのではないと。そして、私はそんなに悲しんでいないと。
でも、フランス語は話せないし、、、。おじいさんはこのブログ読んでないだろうなあ。日本語だし(笑)。
パリ滞在8日間は、あっという間に過ぎ去った。よく、パリは汚くて、人は意地悪で、、、と聞くが、人はみんな優しかった。確かに犬の糞はたくさん落ちていたけどね。
今回もいつものことながら、アパートとギャラリーの往復以外はほとんど出歩かなかったけど、迷い込んだ路地の町並みは素晴らしく美しかった。明治維新後に渡航した日本人は、どんな気持ちでこの町を歩いたんだろう。

オープニングの翌朝、パリを発って関空に到着。特急はるか、雷鳥を乗り継いで金沢へ。フランス料理もいいけれど、赤皮ウインナーの入った駅弁にビール!最高ですな。
個展は12月23日まで。パリに行かれる方は、ぜひお立ち寄りください。
そうそう、ドイツ・ハンブルクでも個展を開催中です。こちらもぜひ!
個展:「迷宮」 / パリ
******************************************
http://www.lmd-art.com/
◆会期;2009年11月14日(土) ~ 12月23日(水) 13:00 - 19:00 (日・月曜休)
◆会場;L MD ギャラリー (パリ)
44, rue Barbet de Jouy 75007 Paris France
+33 (0) 1 40 62 97 46
info@LMD-art.com
個展:「迷宮」 / ハンブルク
******************************************
http://www.grosse-bleichen.de/?de
◆会期;2009年10月29日(木) ~ 11月28日(土) 11:00-16:00
◆会場;グローセン・ブライヒェン・ビルダー (ハンブルク、ドイツ)
Grosse Bleichen 34 Hamburg, Germany
◆問い合わせ:ミキコサトウ・ギャラリー
http://www.mikikosatogallery.com/
◆作品・会場の様子(ブログ)
http://www.art-it.asia/u/ab_yamamotom/?y=2009&m=11&d=5&ca1=
http://www.motoi.biz
パリでの一週間の制作を終え、いよいよ個展のオープニングだ。小雨にもかかわらず駆け付けてくれた皆さん、有り難うございました。
私の作品は床に塩を用いて描くインスタレーション。いくら注意書きを貼っても、毎回触られたり踏まれたり。会期中、壊れないことはまずないと言っていい。おまけに今回は会場が狭いこともあり、ワイヤーなどの結界は設けなかった。
オープニングが始まって約10分。おじいさんが入ってきた。ちょっと、あぶない雰囲気だなあと思っていたその時、作品の中を歩き始めた。
「あ〜、そこ、だめだめ!」
会場が静まりかえる。
踏み込んだ場所に駆け寄り、おじいさんの手を取って一緒に作品の外に出る。足跡を数えると、一、二、、、五歩。修正時間は一時間くらいだろうか。今日はたっぷり飲んでやるぞ!と思っていたが、作業着に着替え、さっそく修正を開始。足跡の部分だけでなく、自分が座るだけのスペースを思い切って取り除く。
まあ、ちょっと残念ではあるけれど、パフォーマンスにもなるしね。それに、故意ではないのだから仕方がない。これはあくまで、私を含めた管理する側の責任だ。
そして、こういったアクシデントは私の展示にはつきものなのだ。誰に頼まれた訳でもないのに、いかにも床の模様に見える作品を作っているのだから(笑)。もちろん作品が維持されることがベストではあるけれど、このような変化を受け入れて、前向きに解決を試みることこそ、私の作品の核でもある。
私は作品の中に設定したある場所。それは自分の大切な思い出の場所なのだが、それと入口がつながっていて欲しいと願いながら塩で道を描いている。しかし、いくら想いを強く持っていたとしても、線は周りの環境に大きく左右される。例えば、床の凸凹や湿度、そして今回のようなアクシデントだ。これらの出来事によって、それまで開かれていた道が閉じたり、閉じていた道が開かれたりする。自分が望むことも、望まないことも、私たちには起こりうる。だから、それを受け入れた上で、願いながら描く。これら全ての過程を含めたかたち。それこそが私の目指す、私のかたちだ。
と、なんだか長くなってしまったが、とにかく作品を踏んでしまったおじいさんに、このことを伝えたかった。おじいさんが悪いのではないと。そして、私はそんなに悲しんでいないと。
でも、フランス語は話せないし、、、。おじいさんはこのブログ読んでないだろうなあ。日本語だし(笑)。
パリ滞在8日間は、あっという間に過ぎ去った。よく、パリは汚くて、人は意地悪で、、、と聞くが、人はみんな優しかった。確かに犬の糞はたくさん落ちていたけどね。
今回もいつものことながら、アパートとギャラリーの往復以外はほとんど出歩かなかったけど、迷い込んだ路地の町並みは素晴らしく美しかった。明治維新後に渡航した日本人は、どんな気持ちでこの町を歩いたんだろう。
オープニングの翌朝、パリを発って関空に到着。特急はるか、雷鳥を乗り継いで金沢へ。フランス料理もいいけれど、赤皮ウインナーの入った駅弁にビール!最高ですな。
個展は12月23日まで。パリに行かれる方は、ぜひお立ち寄りください。
そうそう、ドイツ・ハンブルクでも個展を開催中です。こちらもぜひ!
個展:「迷宮」 / パリ
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http://www.lmd-art.com/
◆会期;2009年11月14日(土) ~ 12月23日(水) 13:00 - 19:00 (日・月曜休)
◆会場;L MD ギャラリー (パリ)
44, rue Barbet de Jouy 75007 Paris France
+33 (0) 1 40 62 97 46
info@LMD-art.com
個展:「迷宮」 / ハンブルク
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http://www.grosse-bleichen.de/?de
◆会期;2009年10月29日(木) ~ 11月28日(土) 11:00-16:00
◆会場;グローセン・ブライヒェン・ビルダー (ハンブルク、ドイツ)
Grosse Bleichen 34 Hamburg, Germany
◆問い合わせ:ミキコサトウ・ギャラリー
http://www.mikikosatogallery.com/
◆作品・会場の様子(ブログ)
http://www.art-it.asia/u/ab_yamamotom/?y=2009&m=11&d=5&ca1=
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