山本基

アーティスト

ケルンのプロジェクト


ケルンから帰国して一ヶ月。
サンクトペーター教会での個展最終日だった6月6日の日曜日に、恒例の「海に還るプロジェクト」が行なわれました。このプロジェクトは、主旨に賛同してくださった皆さんに作品を壊してもらい、その塩を海に還して頂くというものです。今回、私は参加できませんでしたが、日曜日のミサに集まった子供たちとその保護者の皆さんが大勢来てくださいました。


そして、いよいよスタート!これで私のインスタレーション作品は、またこの世の中から消えてしまうことに、、、。少し寂しい気持ちにもなりますが、作品を取り囲んだ皆さんの楽しそうな顔を見ていると嬉しさの方が勝ります。子供たちの歓声が聞こえてくるようですものね。






普段はそれぞれ塩を持ち帰ってもらい、海へは各自で行って頂くのですが、今回はみんなで塩を還すことに!ケルンはドイツ内陸部に位置するということもあり、今日は海ではなくライン川です。北海まではちょっぴり距離がありますが、いずれたどり着くということで許してもらいましょう。

教会からライン川までの移動は、スペシャルオーダーした子供用の観光列車。とはいえ軌道上を走るわけではなく、車のようにタイヤで動いているようですね。




みんな大事そうに塩を手に抱えてくれています。



ライン川に到着。号令に合わせて、一斉に塩が還っていきます。この塩が海にたどり着くのはいつ頃でしょうかね。




教会では、大人のためのミサが行われていましたが、その横で男の子が一人、黙々と残った塩をかき集めていました。今日一番の大きな袋を持ってきていた彼。制作中に何度か来ていたので私も覚えています。
「山本の作品は大変な仕事だよ。」
なんて言う、ちょっぴり大人びたコメントが印象的でした(笑)




次の展覧会は9月のマルセイユ。
今度はどんなことが起きるのか今から楽しみです。


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鳴門の渦潮

京都・eN-artsでの「海に還るプロジェクト」も無事終わって、夜はあこがれの先斗町に!
鴨川の河原の上に作られた河床で飲むのが、長年の夢だったんですよね。搬入の時には時間が取れなかったので、ようやく実現したというわけです。風が強いとちょっと寒いのですが、店にはちゃんと毛布が用意してあって、しっかり堪能してきました。熱燗かお湯割りかで悩むところですが、明日の朝も早いので今夜は焼酎のお湯割りで乾杯!



左から、テレビの取材で同行してくださっているMRO北陸放送のカメラマンの高木さんとディレクターの保田さん。そして明日、一緒に塩を海に還しに行くことになっている沙織さん。彼女にはハンブルクの個展で手伝ってもらったり、今回も買い物をお願いしたりとお世話になっているんです。いつもありがとう。




翌日は、前夜に先斗町で飲んだ4人で朝8時からレンタカーを借りて瀬戸大橋を渡り徳島へ。鳴門の渦潮に塩を還すためです。渦潮は初体験だったのですが、これが想像以上の大迫力。小さめの観覧船だったこともあるのでしょうが、渦の近くでは揺れる揺れる。高木さんの構えた超高価なカメラも海に還りそうになりましたからね〜やばいやばい(笑)。船長さんの操縦も迫力満点です!!!






今ごろ、この塩はどのあたりを漂っているのでしょうか。


船を降りて今度は橋の上から渦を見学。聞くところによると春の大潮のときが最も渦が大きくなるらしく、今日がまさにそのタイミング。たくさんの人がガラス貼りの床を覗き込んでいました、って座り込んで誰よりも長い時間覗き込んでいたのは私かも、、、入場料の500円分は充分に堪能してきました(笑)。





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海に還るプロジェクト in 京都

先月末に終了した京都・eN-artsでの個展ですが、今月15日に恒例の「海に還る・プロジェクト」を行いました。このプロジェクトは、主旨に賛同してくださった皆さんと一緒に作品を壊して素材の塩を持ち帰って頂き、それぞれが海に還すというものです。
当日には40人余りの皆さんが駆け付けてくださいました。ありがとうございます。

後日、海に還す様子を撮影した写真が届いたら、私のサイトに掲載することになっています。
皆さん、ぜひ送って下さいね。お待ちしています。










今回の個展でお世話になったeN-artsの皆さん。中央がオーナーの直美さん。スタッフのみゆきさん(左)、明子さん(右)です。素敵な空間と出会い。そして展覧会の期間中、壊れやすい私の作品を守ってくださり、ありがとうございました。



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海に還るプロジェクト (告知)



明日15日は京都に行きます。先月開催されていた個展の搬出なのですが、いつも展示の後に行っている「海に還る・プロジェクト」をするためなんです。このブログにも何度か書いたのでご存じの方も多いと思いますが、このプロジェクトは、作品で使った塩を主旨に賛同してくださった皆さんの手をお借りして海に還そうというものです。
作品は個展のときのまま残してありますので、見逃した方もぜひご参加ください。








個展「たゆたう庭」-クロージングイベント-

「海に還る・プロジェクト」

日時 : 5月15日(土) 15:00 - 15:30 (入場無料)

会場:eN-arts (エン・アーツ)、京都

http://www.en-arts.com/

地図(看板がありませんのでご注意ください)
http://www.motoi.biz/japanese/j_news/j_2006/enarts/map.jpg





「私の作品の多くは、展覧会が終わってしまうと形が消えてしまいます。しかし作品で使った塩が海を巡り、さまざまな生き物の命を支えてくれることでしょう。もしかしたら私たちが口にする機会が訪れるかもしれません。もちろん作品の素材として再会できれば最高の喜びです。」

このプロジェクトは、作品で使用した塩を主旨に賛同してくださった皆さんの手をお借りして「海に還す」というものです。展覧会終了後に作品の撤去を行い、集めた塩を後日ご自身の手で海に還していただきます。そして、その様子をぜひ撮影して私に送ってください。後日、私のホームページに掲載、また今後どこかの会場で展示できればと考えています。

海に還る・プロジェクトの様子
http://www.art-it.asia/u/ab_yamamotom/?y=2009&m=9&d=&ca1=


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帰国


ケルンでの個展も無事はじまって、いよいよ帰国。でも、その前にハンブルクへ。ここには、お世話になっている人がたくさんいるんです。結局ハンブルクには一泊しか出来なかったんだけど、今夜も10人が集まってくれました。今回は本当にハードスケジュールだったので、外食する機会もほとんどなかったのですが、今夜はいかにもドイツ!という料理とビールを堪能。美味しかった〜!




それから、展望台のあるサンクト・ミヒャエル教会に登り、その中にあるバーで一杯!なんで教会にバーが?などと、あまり難しいことは考えずに異国の夜を堪能することにしました(笑)



そして、いよいよ日本へ。どうもアイスランドの火山の影響を受けて、最近ヨーロッパに渡航した人が少ないせいか飛行機はガラガラ。エコノミー3席分をゲットできて私はラッキーでした。ANAは大変でしょうけど。
うぉ〜、成田上空からは田植え前のたんぼが、、、。この湿っぽい空気感も日本って感じです。


しかし、こういう内容のブログを書くと、「いつも飲んでるんだ〜」という誤解(?)を生むので、ちゃんと作品の写真も載っけとかないとね。6月6日までケルンの教会で個展を開催中です。ドイツに行かれる方、ぜひ覗いてみてください。


(photo: Stefan Worring)

山本 基個展 「ザルツ」
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■会期;4月22日(木)~ 6月6日(日)
(火~土)11:00-17:00、(日)13:00-17:00、月休み

■会場;クンスト・ステーション / サンクト・ペーター教会 (ケルン・ドイツ)
http://www.sankt-peter-koeln.de/index.php?id=153



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ミサ


日曜日のミサ。なんと私の作品を囲むように椅子を並べてミサを行うという試みを、ホルター神父さんが決断されたんです。
「えっ、それって大丈夫なんですか〜?」
私の方が恐縮してしまいます。




なんでもこの彫刻、祭壇にするつもりで前の神父さんが購入されたものだとか。でも、「祭壇はひとつの塊であること」というバチカンの指摘を受けて、結局祭壇としては使えなかったそうなんです。(何人もの人を介して知ったことなので、もし間違っていたらごめんなさい) 
その彫刻を、今回神父さんが思いきって使われるということで、私もケルンを発つ予定を延ばして、ミサを見させて頂くことにしたんです。



で、どうだったかって?
そりゃあ、素晴らしかったです。まるで、塩の作品が丸い池のよう。作品を包み込む澄みきった神父さんの声や、美しい賛美歌。夢のような時間を過ごすことができました。
私が聞き取れるのは、「モォトイ」(私の名前です・笑)と、「ザルツ」(塩のこと)のみ。神父さんが色々と説明をしてくださっているようなのですが、ドイツ語なのでさっぱり(涙)。後で確認してみると、どうやら私の制作過程や、トラブルが起きたときの対処法(トラブルも肯定して前向きに対処しようとする姿勢のようなこと)について話されていたようです。



神父さんの側からは、こんな風に見えていたんでしょうか。私はキリシタンではないので、ミサの最中にどこまで踏み込んで撮影していいものかさっぱり分からないので、ずいぶん遠慮してしまいました。ミサの後、神父さんは「たくさん撮れたか?」と聞いてくれたんですけどね。とにかく、貴重な体験をさせてもらいました。感謝。



山本 基個展 「ザルツ」
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■会期;4月22日(木)~ 6月6日(日)
(火~土)11:00-17:00、(日)13:00-17:00、月休み

■会場;クンスト・ステーション / サンクト・ペーター教会 (ケルン・ドイツ)
http://www.sankt-peter-koeln.de/index.php?id=153



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アートケルン


シュパーゲル(白アスパラガス)は日本ではあまり馴染みがありませんが、ドイツではアスパラと言えば白アスパラ、というくらいグリーンアスパラより親しまれている野菜。ドイツ語でSpargelという春限定の味は、ドイツ人にとって春の訪れを実感できる特別な存在なのだそうです。シュパーゲルを楽しめる期間は短く、4月中旬から6月中旬まで。私がはじめてドイツに滞在したときが6月だったこともあり、そのとき沢山食べたシュパーゲルには思い入れがあるんです。冬が長いドイツ人にとって、春の訪れは本当にうれしいもの。だから、ドイツ人にとってはとっておきの存在となっているんでしょうね。「春だ~!」と呼びかけてくれる野菜なのかな?とまあ、長々と野菜の説明をしてしまったけど、とにかく春のシュパーゲルは美味しい!



その料理を作ってくれたのが、ケルン在住のステファンと奥さんのヒャンさん。彼らが夕食に招待してくれたんです。ありがとう!ステファンは昨年の金沢21世紀美術館でのグループ展「愛についての100の物語」で一緒だったアーティスト。緑色のレーザー光線で壁にねずみを映し出すという作品です。覚えている人もいるんじゃないかな。



翌日はドイツ最大のアートフェア「アートケルン」に行ってきました。ライン川沿いの巨大なメッセ会場には、まるで人が吸い込まれていくよう。



入口にデン!と横たわっているのが、バンをでろでろっと引き伸ばしたようないも虫のような車。なんだこりゃ?と思ったけれど、これが一番好きかも。会場の中は、比較的普通のメッセという感じ。ただ、アイスランドの火山の影響で飛行機が欠航しているからか、日本人は本当に少ないという印象です。私の友人も何人かは、この影響を受けて今回の渡航を断念したようですし、アートケルンも大打撃でしょうね。



最後は、巨大な椅子(これも作品?)に揺られながらケルンの大聖堂を眺めてきました。これが結構怖いんだよね。結局、大聖堂は眺めるだけで、ケルンを去ることになりそうです。



山本 基個展 「ザルツ」
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■会期;4月22日(木)~ 6月6日(日)
(火~土)11:00-17:00、(日)13:00-17:00、月休み

■会場;クンスト・ステーション / サンクト・ペーター教会 (ケルン・ドイツ)
http://www.sankt-peter-koeln.de/index.php?id=153



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ケルン・オープニング


今夜はいよいよオープニング。会場の周りにもポスターが貼り出されて、気分も盛り上がってきました。ポスターの写真は、東京都現代美術館のMOTアニュアル展で記録撮影をしてくれた山口絵美さん撮影のもの。雰囲気のある素敵な写真です。





http://www.flickr.com/photos/49513134@N02/show/

教会での展覧会。どのくらいの人が集まるのかと思っていましたが、いざ始まってみると400人もの人が来てくれて大盛況。1階では作品の周りをぐるっと囲むように、そして2階からは大勢の人が身を乗り出して作品を見つめています。このサンクト・ペーター教会でのオープニングでは、いつも白ワインとパンが振る舞われるそうです。他のオードブルは一切なし。これはこの教会の伝統らしいですね。



オープニングの二次会では、お世話になった人たちとの和やかな時間を過ごしました。左は、今回も素材の塩を提供してくださった塩の会社”アクゾノーベル”のホールストさん。そして真ん中は、ご存じ神父さん。お二人共、ありがとうございました。



最後はバール夫妻とギャラリストのみきさん。とにかく、みきさんと二人三脚で開催に漕ぎつけた今回の個展。最大の功労者はもちろんみきさんでしょう。ありがとね。そして、最大のサポーターがバール夫妻。スポンサー探しから、制作中のお寿司の差し入れ。そしてマッサージまでプレゼントしてくださったんです。おかげで、制作で傷んだ体も元通り。本当にほんとうに有り難うございました。



山本 基個展 「ザルツ」
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■会期;4月22日(木)~ 6月6日(日)
(火~土)11:00-17:00、(日)13:00-17:00、月休み

■会場;クンスト・ステーション / サンクト・ペーター教会 (ケルン・ドイツ)
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ケルン10日目・完成!


今回の個展会場サンクト・ペーター教会には立派なステンドグラスがあるのですが、午後の柔らかい日差しが小さな窓を自然のステンドグラスに変えていました。



さて、いよいよ完成に向けてラストスパート。あと5分!
完成に立ち会ってくださったのは、金沢から取材に来てくださっているMRO北陸放送のディレクター保田さんとカメラマンの高木さん。キュレーターのカイ。そしてギャラリストのみきさんです。皆さん、ありがとう。


そして完成!


今回の作品は精製塩を170キロ使用し、直径12メートル、面積は113平方メートルです。
毎日10時間から15時間ほど制作し、10日間で仕上げることが出来ました。私が制作に集中できるよう配慮して下さった皆さん、ほんとうにありがとうございました。(photo: Stefan Worring)



作品も完成してほっと一息。キュレーターのカイがくれた花びら入りのバスソルトで、10日間の疲れを取らなきゃね。ふぅ〜



山本 基個展 「ザルツ」
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■会期;4月22日(木)~ 6月6日(日)
(火~土)11:00-17:00、(日)13:00-17:00、月休み

■会場;クンスト・ステーション / サンクト・ペーター教会 (ケルン・ドイツ)
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ケルン9日目・あと少し


朝刊に制作中の記事が掲載されました。なんだか作品が月のようにも見える、素敵な写真です。(photo: Stefan Worring / Köln Stadt-Anzeiger 4月20日朝刊掲載)



毎朝8時頃から制作を始めるのですが、9時になると教会に朝日が差し込んできます。鮮やかな色のステンドグラスを通った光が、白い塩を赤や青色に染めるんです。刻々と変化する光はほんとうに美しいですよ。




さて、制作もいよいよ大詰め。9日目で約9割まで描き進めてきました。大きな問題さえなければ、明日には完成です。



左から友人のひろこちゃんと妙子ちゃん。2人はハンブルクから応援に駆け付けてくれました。ありがとう。でも私が制作に追われていてゆっくり食事にも行けず、ほんとうに残念。帰国前にはハンブルクにも立ち寄るので、その時には是非! 右はいつもクールな山田さん。彼のドイツ語は超一流。今回は日本から来ているテレビ局の通訳として滞在中です。そして、真ん中で大笑いしているのはギャラリストのみきさん。何がそんなに、、、(笑)。



山本 基個展 「ザルツ」
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■会期;4月22日(木)~ 6月6日(日)
(火~土)11:00-17:00、(日)13:00-17:00、月休み

■会場;クンスト・ステーション / サンクト・ペーター教会 (ケルン・ドイツ)
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