金島隆弘

FEC(ファーイースト・コンテンポラリーズ)代表

Seoul: KIAFとアートフェアに思うこと

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今年のプラットフォーム展の評判が良いので、KIAFのオープニングに日程を合わせ、北京からの帰りにソウルに立ち寄ってきました。KIAFには昨年度、ART iTとしてブースを出したため、2年連続足を運んだ形となりましたが、今年も状況はやはり芳しくないようです。


今年はCOEXの3階で開催されました。空間としては1階とあまり変わりがない印象ですが、やはり人が少ない。。去年よりも人は多い、との声も聞かれましたが、総じて「昨年とほぼ一緒で、シーンはまだ停滞」。また、韓国の大御所ギャラリーの一つ、PKMはフェア不参加、ARARIOもブース面積をかなり小さくしての参加で、かなり寂しい印象です。


フェア内で開催されたインド展の様子。

この夏から秋に開催されたアートフェアを台北、上海、そしてソウルと回ってみてきましたが、アートマーケットがかなり冷え込んでいる中、台北はそれでもかなり盛り上がりを見せていて、作品も動いている感じを受けました。やはり台湾のコレクターの層の厚さを感じます。

上海は「コレクターを招待して大々的に」と開催されたものの、参加画廊はかなり激減、また画廊のクオリティもかなり低かったので、多くのコレクターに対してかえって「ShContemporaryに来ても、いい作品には出会うことができない」という印象を植え付けてしまい、統合的には逆効果だったのではないか、という感じを受けました。もちろん、ディスカバリー自体は見ごたえはありましたが、やはり、順序としていいギャラリーを揃える、そしてコレクターを招待する、ですよね。

ソウルもまだ金融危機の影響から抜け切れていない、といった感じで、また関連プログラムもだいぶ少なく、明らかに状況は芳しくない、といった印象でした。

ただし、台湾と韓国には、それぞれ大きな一つの画廊協会という安定したベースを基にアートフェアが開催されているため、フェアとしての一定のクオリティが保たれている印象はあります。その点、中国や日本は不安定感がぬぐいきれず、この部分は日本も逆に台湾や韓国から学べる部分があるのではないかと感じます。

また、この3つのアートフェアは、今年からVIPプログラムで提携しています。もしかすると内部での交流などはあったのかもしれませんが、外部的には全くそれを感じさせるような相乗効果や具体的な取り組みは見えてきませんでした。

来年以降それぞれのフェアがどのような運命をたどるか、引き続き見守っていきたいと思います。

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