<高松市塩江美術館>上西竜二 -trial and Error-


本物と見間違うほどのリアリティをもった作風で知られる岡山県在住の画家上西竜二。
 上西の制作スタイルは、時とともに変化をしている。
 制作をはじめた頃は、閃きやタイミングを重視してひたすら待ち続け、できる限り惰性での制作は行わないというスタイルだった。その後、待つというスタンスは変えずその間にも、作品を随時制作していくという姿勢に変化し、近年では、待つことをやめ「衝動に従い動く」事に重点を置くようになった。
それまで、「何を描きたいのか」が曖昧なままだと、「描くことはできない」と思っていたが、描く行為(試してみること)そのものが「何を描きたいのか」を知るカギになる事もあると知ったからだった。
 上西は言う、「探すものが何かわからない時がある。しかしそれはどうでもいい、探してみなければ見つからない。迷ったり、わからなくなったりした時には、思いつく限りの事を試してみる。そうすれば、試行錯誤しながら進んでいく過程の中で、運が良ければ本当に望むものに辿り着けるかもしれない。」
 今展では、上西が現在の想いと期待をこめた“Trial and Error”と題して、これまで描いてきた作品をご紹介いたします。上西竜二が描く絵画の世界、現実か幻かご自分の眼でこの機会に是非お確かめください。

【期  間】 平成28年9月10日(土)~10月16日(日)
【時  間】 午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)
【入 館 料】 一般300円、大学生150円(常設展観覧料含む/団体は20名以上2割引)
   高校生以下、65歳以上の方、身体障害者手帳等の所持者は無料
【休 館 日】 月曜日(ただし休日の場合はその翌日)
【主  催】 高松市塩江美術館


「私自身を持て余す事のない 私より小さく広い器(2015年)」

「黒織部(2014年)」

【関連行事】
《レクチャー》
開催日:成28年9月25日(日)
時 間:13:00~13:50
講 師:上西竜二
映像資料等を交えながら作品や制作について作家自らがお話しします。

塩江美術館HP
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/shionoe/

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