ウィリアム エグルストン:パリ-京都 開幕

東京・原美術館より

20世紀芸術写真史を代表する写真家、ニューカラーのゴッドファーザー、ウィリアム エグルストンの日本の美術館における初個展が、6月5日(土)原美術館にて始まりました。

オープニングにあわせてご本人が来日され、6月1日(火)から7日(火)まで滞在されました。その間の出来事をリポートします。

まずは、インタビュー中の一コマを。


1950年代のライカM3を手にされています。これは東京在住のある方に依頼し、特別にオリーブグリーンにペイントしてもらったもの。今回の来日でそのカメラを5年ぶりに受け取られ、「世界に一台しかないカメラだ」と、仕上がりに大変ご満足のご様子。レンズは取材にいらしたホンマタカシ氏ご所有のライカから、しばし拝借。

6月4日(金)、記者会見の様子。


左より:[仏語通訳 長野智行氏]、グラツィア カローニ氏(カルティエ現代美術財団キュレーター)、エルヴェ シャンデス氏(同財団ディレクター)、[英語通訳 松下由美氏]、ウィリアム エグルストン氏、原俊夫(原美術館館長)、安田篤生(当館本展担当学芸員)。


エグルストン氏より一言。
「皆さま、こんにちは。原美術館は私が日本で一番好きなところです。私がこの機会を持てたことにどれだけ感謝しているか、とても言葉にできません。ありがとう。」


記者会見後のフォトセッションで。シャンパンを手にリラックスした雰囲気。
右はご子息のウィンストン エグルストン氏。エグルストン アーティスティック トラストは彼が運営しています。今回のすべては彼のおかげで実現しました。

そのまま、オープニングレセプションへ。

エグルストン氏の写真とドローイングの豊かな色彩に敬意を表し、当館の建築をさまざまな色にライトアップしました。


写真家の操上和美氏とお話されています。

レセプション時のスピーチにて、簡潔かつ全てを物語る一言。
「今回私がお伝えしたいことは、全てここの壁にかかっています。」

6月6日(日)、キュレーターズトークの途中でご登場。
予想外の出来事に驚きつつ、大きな拍手でお迎えしました。


グラツィア カローニと。


お庭にて。写真家の今井智己氏がお持ちになった、かつてのポートレイト(高橋恭司氏撮影)。

本展に関するリポートは、また後日お届けします。
皆さまのご来場をお待ちしています。

ウィリアム エグルストン:パリ-京都
2010年8月22日(日)まで開催中。
http://www.haramuseum.or.jp
http://mobile.haramuseum.or.jp

ウィリアム エグルストン展 原美術館

Copyrighted Image